昨夕の地震 怖かったですね。 着の身着のまま 高台へ駆け上がった東北沿岸の皆様 眠れぬ夜を過ごしたことでしょう。 やはり いざとなると 車で避難→渋滞という流れになることが 今回 ニュースで報道されていました。避難訓練を重ねたところでも 同じような状態でしたから 山に避難しなくても良いように 身近なところの避難ビル 避難タワーなどのはっきりとした明示 増設を急がなくてはなりませんね。 3.11で津波被害のあった わが山武市の九十九里浜沿いで 今回 避難警報が出されたかどうか 確認していませんが 海沿いで 逃げ込める建物は 少数ですから 他人事ではありません。 さて 自然の恐怖とともに 先日あったトンネル事故以来 「打音検査」という言葉が よく聞かれるようになりました。 すなわち 各箇所をたたいて ボルトの緩み 破損 空洞などの異常事態を発見する方法です。 ハンマーでたたく場合もありますし 鉄棒の先に丸い鉄球のついた専用工具でたたく場合もあります。 打撃音の微妙な違いによって 異常を見つけ出すのは 基本的に人間の耳が頼りです。 中身を見ずに科学的に異常を見つけ出す「非破壊検査」という検査方法がそのまま社名になっている有名な会社もありますが 多くの現場では この打音検査が使われています。 建設現場 車 機械 飛行機 そして 僕がびっくりしたのは かんづめ工場。 すさまじいスピードで缶詰を叩いていき 打音検査のプロは その中から わずかに空気が混入した形跡を探し出していました。 彼の打音は まるで 音楽のようで 鉄琴を叩いているような芸術的な打音でした。 ほとんど 百発百中で 人間の耳って すごいなと 感心しました。 車が高速で行き交うトンネルの上で 打音による異常を見つけ出すのは 大変なご苦労だと思いますが 自然の驚異と違い なんとか 人間の力で 予防できることですので よろしくお願いいたします あっ それから 「打音検査」が流行っているからと言って くれぐれも 人の頭を叩いて 異常を検査しないように 余計壊れちゃいますよ