「三匹のこぶた」のお話は 誰でも知っていますね。 ヘンゼルとグレーテルに出てくる「お菓子の家」の次に 子供達に人気があるのは 「三匹のこぶた」に出てくる「レンガのお家」でしょう。 あこがれのスタイルですが なかなか いざ 建てるとなると コストや建築日数など検討する事項が多いです。 外国のように すべてレンガ積みという家は 実際少ないでしょう。日本で作られているレンガの家は 「レンガタイルの家」です。 今回 ご紹介する施工例も 「レンガタイルの家」ですが やはり総レンガタイル張りだと 迫力があり 素敵です。 外構工事では その素敵な家が 普通っぽく見えないようにすることが大切です。 また レンガは 年数が経つほど 味わい深くなってくるものですが 外構もそれに追随するようにしなければなりません。「時間」が 大切な要素であることも レンガのお家の特徴でしょう。 それでは 恒例の施工前です。 うーん レンガのお家は 素敵なのですが いかんせん 敷地が狭いですね。このような場合 方法論として 僕は2通りを考えています。 ひとつは 建物そのものが素敵なエクステリアなので それを引き立てる植栽を多めに施工する(方法A) もうひとつは 建物と統一感のあるレンガを多く使い そのボリューム感により 狭さをカバーする(方法B) お施主様は 建て替える前 草木に囲まれた家で 管理に苦労したこと ・雨戸などがないので 通りからクローズ気味の外構にしたいとのご希望があったので 今回は 方法Bを基本に進めることにしました。 それでは 施工後です レンガは オーストラリアの大手 ミッドランド社の製品です。角をまるめたタンブル仕様なので 雰囲気が少し柔らかくなっています。 玄関ポーチやタイルのテラスには手すりをつけました。TOEXの「アーキレール 欧風仕様」です。安全面が第一ですが きりっと空間が引き締まり 僕は この部分 気に入っています! テラスの前 ちょうど道路の角にあたる部分が この家の唯一の庭です。レンガのお家に植木が一本もないのは やはりさみしいので ドイツトウヒとヤマボウシを提案し 植えました。 建物の周囲には 瓦のチップを敷き カラーの統一をしながら 防草をしています。 工事中 ご近所の多くの方から 「レンガのお家って素敵ねー うらやましい」と声をかけられました。 この家は これから ご近所の「マイルストーン=道しるべ」になっていくことでしょう。道案内するときに 「レンガの素敵なお家が道路の角にあるから そこ 曲がって・・・」なんてことになるでしょうね きっと 時間が経ってから また 見に伺いたいお家の一つです