エルモの庭
|
お正月、初詣に熊野那智大社へ行ってきました 家族みんな熊野那智大社へ行くのは初めてです 朝、家を出発する時、少し雪がパラパラと舞いましたが、良い天気になりました 途中、本州最南端の潮岬に寄りました 高校生の時に地学部の旅行で来た以来です ちなみに、私は高校生の時に地学部と弓道部に入っていました 地学部は、当時顧問の先生が個性的で面白い先生で、天体観測会や地層見学会などによく参加していました 潮岬灯台に上ってみました 中は大変狭く、石作りの螺旋階段を上がり、最後にはしごのような鉄製階段を登ると、デッキに出ました 灯台は、岬の先端の切り立った崖の上にあり、デッキからの景色は、太平洋を一望でき、すばらしい眺めでした
それから熊野那智大社へ
年末のニュースで、大社の敷地の土砂が取り除かれて、きれいになっているのを見ました 那智の滝の大しめ縄も、新年を迎えるにあたり取り替えられたと別のニュースで見ました 那智大社のある地域は、9月の大雨で土石流がおき、大変な災害にあったところです 大社までは熊野川の川沿いを走るのですが、上流に行くにつれて、川には大きな石や岩がゴロゴロ、とてつもない量でした 川端の木々は、全部下流を向いてなぎ倒されていました 崩壊した家も何軒か見ました、未だ土砂に埋まったままの家もありました 山のあちこちが山ずえしていました 私の実家は別の地域で、洪水で床上浸水したのですが、母が熊野の災害の爪あとを見て、自分たちのところよりはるかに大変な被害だと言っていました テレビのニュースでは見ていたのですが、災害後の景色を目の当たりにして家族みんな大変驚き、胸が痛くなりました
そして、坂道を進むと、那智の滝が見えてきました とてもみごとな滝です 沿道は、参拝客の車が多くなって混んできました 那智大社へ着くと、大勢の参拝客で賑わっていました 被災の土砂などきれいになくなっていました 初詣にいつもおみくじをひくのですが、ちょっと変わったおみくじがあったのでひいてみました とても重くて、ひとりではおみくじの棒を出すことができないので、二人がかりです
隣に青岸渡寺(せいがんとじ)というお寺があり、こちらへもお参りしました ちょっと離れていた間に、母が屋根瓦葺き替えのための寄付をしたと言ってました それでお寺の名前入りのお箸をもらったと喜んでいました
参道に御茶屋さんがあったので、帰りに立ち寄って、ぜんざいをいただきました ついでに黒飴ソフトクリームも めずらしかったので、寒いのに食べてみたくなって、ストーブにあたりながら食べました 子供の頃よく食べていた那智黒飴の味がしておいしかったです 娘が、那智黒石でできた箸置きが欲しいといい買いました 那智黒石は那智でとれる特産品の黒くてきれいな石です 囲碁の黒い石に使われているのがそうでしょうか 那智黒飴は、それに似た飴で、昔からあります 主人が久しぶりに食べたいと言って買いました 昨日、新聞を読んでいたら、和歌山版のところに、ちょうど立ち寄ってぜんざいを食べたりお土産ものを買ったお店が載っていてビックリ 被災のあと、自分たちの生活の復旧に忙しい中、消えてしまった観光客がまた来てくれるよう、ホームページやヤタガラスをモチーフにしたゆるキャラを作成したり、観光客歓迎の企画をしたりして地元を盛り上げる努力をしてきたと記事にありました 記事を読んで、私ももっと色々がんばらないといけないなと勇気をもらいました
今回の熊野の旅は、家族みんなでいろいろと感じ取った旅でした ほんとに昨年は東北・関東の震災があり、紀伊半島でも洪水があり、多くの被害がありました 今年は災害のない良い年になるよう、お祈りしました
|