みなさんこんにちは。 外構工事をやる中で、意外と理解されていない、高さのお話です。 ここ横浜では、平らな土地が少なく、坂の傾斜をどう使うかによって外構が変わってきます。 坂の上に駐車場を作るのか、坂の下側に駐車場を作って、上部を家の庭にするのか・・・・。 そのほかにも、ブロックの段数の増減や、階段の必要性の有無。駐車場の勾配はどれぐらいにするのか・・・。 基本的に基準地盤面(GL=グランドライン)と家の床の高さ(FL:フロアーライン)は500mm前後かと思われます。 通常、玄関框(かまち)に段差が付いているため実際は350mm程度になりますが、玄関までの階段。駐車場側の階段。お庭部分の形状、塀までの距離、段差。。。 うまく利用して生かすことができればよいのですが、なかなかそこまで高さに関して深く考えてくれる会社は少ないかと思います。 だいたいそのぐらいの高さで。というように言われますが、弊社の工事では実際の施工図をつくり、事前に内外の勾配検討し、ブロックの高さ、フェンスの高さ、階段の段数などを検討して、だいたいの高さでも、高さを計測し、数字的な根拠を出すようにしています。 先日、外周部がブロックで囲われている現場の外構に行きましたが、駐車場のコンクリートを作ろうと、すきとりをしていると、 ブロックの基礎が駐車場コンクリートより1センチしか高さが埋まっていない! という現場がありました。 とりあえず、ブロックの段数を削るために、とりあえず今が土の中に少しでももぐっていればいいや。 という現場が多いですね。 実際の施工時には、基礎コンクリート部分をブロックぎりぎりではつり取り、残った基礎部分にアンカーを打設し、土間のコンクリートでブロックを持たせる。という施工を行いました。 社内では、施工スタッフと管理スタッフの中で数字で話をするようにしています。こんな感じになるんだけど、というよりも100mm違うとか、200mm短いとか根拠のある説明できるように心がけています。 転職してくるスタッフも最初は戸惑いを見せていますが、会社の方針!というもとに早く慣れるようにとしています。 設計をする際にも、その線1本の是非でお施主さんは、数十万〜数百万の大金をわが社に払ってくれる。その重みを大事に、仕事をしていきたいと思っています。 技術屋さんらしく、数値で会話しなさい!。 これが山創の強さの秘訣です。 にほんブログ村