建築設計に携わっていたころ、海の向こうアメリカでは、
建築は景観を構築するという点で、建築の設計者よりもランドスケープデザイナーのほうが権限があるということを聞かされていた。建築を設計するものがすべてを統括すると思いこんでいたワタシは
当時好きだった
ルイス・カーンさんや(さんづけが正しいかはさておき・・)
ジャン・ヌーベルさんやル・コルビジェさんやフランク・ロイド・ライトさんなどなど、、の場合もランドスケープをおこなっている人が権限があるのですか?」
「どうなんですか!?」
若いワタシは熱く先輩に質問していた。
「・・・」
「・・・」
「・・・そんなん知らんわ。」
まあ、妥当な回答だろう。
わたしが聞かれても、そう答えただろう。
しかし、建築を経験し、庭や外回りの関係の仕事に就いているいまならなんとなく分かる。どの業種が上などという、優劣ではなく、すべての業種、たずさわる人々が精神的に対等であるべきなのだと思う。
そうでなければ、設計されたものがその通り生まれるだけで、相乗効果による、それ以上のモノは決して生まれないだろう。
・・・という理由で
お客様=発注者ではありますが、
同時に設計者であり、施工メンバーの一員であり、プロデューサーであるわけです。ゼロから、ものをつくりだすという、この素敵な時間に参加して、もっと一緒に楽しみましょう。
というお話でした。
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庭 と外構 /外溝 ・エクステリア の設計施工
株式会社 幸泉
(yoshi)
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今日の施工例は庭です。
[画像]
坪庭。隣のブロック塀をあえて隠さず、ボーダーに見せてます。もっとも、この庭は和室の足下の窓からしか見えないという理由もあり、瓦のラインから水鉢に至る流れにそって視線が低い位置で動くよう計画しています。