ガーデンサービス兜ス塚店で外構工事を担当しているとらますです。 ゲリラおたまじゃくし対策にあたまを悩ませている今日この頃です。 さて、画像は映画「ぼくの伯父さん」の冒頭のシーンです。 [画像] 裏町の一角には、侘び寂びというより退廃的な雰囲気さえ漂っています。画面中央にはガス灯でしょうか、悠然というよりも、ただ其処へたたずんでいるようにもみえます。 ガス灯の足元には、そこだけ陽があたっているのでしょうか、雑草が生い茂っていて階上の樹木と共にみどり色がやさしいです。 奥の壁にはチューブ状のもので「My uncle」と、なぜかタイトルが英語表記であらわされています。 登場したわんこ達はその後、度々登場して名演技ぶりを見せてくれますよ 次の場面、道路は舗装されていますが自動車のタイヤ跡が轍となって、こんな小さな通りにもモータリゼーションの波がやってきているのが判ります。 [画像] さて、ガス灯を調べてみると、ガス灯の発明は1792年にイギリス人のウィリアム・マードックが石炭から得たガスの炎で点灯したたもので、その後発展し1807年にロンドンに初めてガス灯が設置されました。 また、日本では諸説ありますが、薩摩藩主の島津斉彬が命じて仙巌園にある鶴灯篭にガス管を繋ぎ燃焼させたものが最初といわれているようです。 ガス灯としては、1872年9月29日(旧暦9月29日、新暦10月31日)に横浜の大江橋から馬車道・本町通りに十数基設置され(年内には240基)、2年後には銀座にも設置されました。現在でもこの日は「ガス記念日」となっています。 当時のガス料金は、ガス灯一基につき月額4円50銭で、庶民にはまったく手の出ないような、かなりの高額だったようです。 又、ガス灯へ点灯する係りの人を点灯夫と呼び(よく古い小説等に登場します。)、欧米ではマントを着て、日本でははっぴ姿で長い竿を使い点灯して廻っていました。 しかし、徐々に照明も電灯にとって代わってゆき、第二次大戦前には姿を消していきます。 ただ、ガス灯に使われたガスの配管はその後、家庭用の調理用や暖房用ガス器具などへ流用されて現在に至っているようです。今でも都市ガスの供給内管で「灯外内管」、「灯内内管」と呼ぶのはガス灯の名残りです。