すべてのことは庭から
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春4月、日向にも日陰にも純白の星のような小花が咲きだすと、 ありふれた小球根花なのに、飽きることがないのは、きっとシンプルな咲き方だからなのでしょう。 あるお宅に伺った折のこと、大木が茂るお庭の手前が広い芝生になっていて、 木々の下草として、アイフェイオン(ハナニラ)が一面に群生していました。 あとは、短く刈り込んだササや竜のヒゲだけ・・・ ほかの色はほとんどなくて、緑と白の眺め・・・4月のさなかのこのような色の世界! 今でも鮮烈な印象が脳裏に焼き付いています。 また、別なお宅のお庭では、ハナニラが庭中を彩る一日だけオープンガーデンをなさっていました。 池のほとりのハナニラを愛でる人で一日中にぎわう名物のお庭でした。 このようなお庭を見て以来、ハナニラで作る春をめざして増やし続けています。 ハナニラは球根が分かれやすく、放り投げても着地したところから根を出し順調に増えてくれますし、 背丈が低いので花壇の縁取りに、または中央、後方、どこでも大丈夫。 落葉樹の芽ブキが始まる前に開花しますので、落葉樹の下に植えますと、 とても素敵な4月の庭が演出できますよ♪ 花が終わると夏に葉っぱが枯れてきます。 すぐに刈り込んでも翌年には影響しません。 「ハナニラ」という名前どおり葉っぱはニラの香りそっくりですが、食用にはしません、念のため。 |