樹のある暮らし
樹木は生き物
ニックネーム: 樹木屋
投稿日時: 2011/04/26 15:09

ハナミズキ本日は、樹木は生き物ということについて、書きたいと思います。

今の時期、木々には芽吹きがやってきて、少しずつ明るくなってきています。ですが、この芽吹きは、樹により時期が異なり、必ずしも、すべての木に葉がある状態とは限りません。

また、常緑樹だから、年間通して、同じ葉がずっとついているわけではありません。常緑樹は、年に数回葉の更新の時期を迎え、その樹の一部分の葉が落ち、新しい葉芽を出して・・・というのを繰り返すため、時期によっては葉が若干少ない季節もあります。

5月の手前のこの時期は、その葉の更新をしている時期の木々があります。冬の古い葉を黄色に変えて、新しい芽吹きを待っている木々もあります。

樹木は生きているからこそ、四季折々、色々な状態ですよね。

お花屋さんで木々を買われる場合には、温室で温度管理をして、最高の状態になったものを出していることが多いです。店頭で並んでいるおのは、お花がきれいに咲いていることが多いですね。

でも、当店は植木屋ですので、お客様が買われた後、お庭で元気に育ててもらえることを前提にしています。だから、温室から出したものをお出しするということはありません。あくまでも自然の外気温での状態で配送することを基本としています。それが、お客様のお庭でも元気に自然に育っていける一番のことを思っています。

時々、冬や芽出し前に樹を買われて、木の葉っぱがない、葉の色がきれいでないと嘆かれる方がいます。お花屋さんでしか草木を買ったことのない方かもしれませんが、ハウスの中だけで育った樹は、お庭の外気温に耐えていけないこともあるかもしれないのです。四季折々の木の生命を受け入れてもらえるといいなと思います。そういう時期に樹を植えられて、水やりや愛情をかけてあげると、数か月後に必ずきれいな姿を見せてくれる、木々とはそういうものだなと思います。


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