樹のある暮らし
木々の母性:生命力
ニックネーム: 樹木屋
投稿日時: 2011/04/27 17:19

ハナミズキ
このハナミズキ、満開に花を咲かせていますね。ハナミズキは、本当に花付きがいいのが人気の理由ですね。こうした大きな公園では、広くて土もいいので、根もしっかり伸ばせますし、根が伸ばせる分だけ、上にも伸びるし、花もいっぱいつけられますね。ちなみに、こちらのハナミズキは、栄のど真ん中の公園のものです。

さてさて、昨日のお話ついでに、もうひとつ、木々の母性:生命力について、お話したいと思います。樹は根っこを切られると、「生命を絶やしてはいけない、もう自分は生きていけないかもしれない」と思い、その年の花をいつもよりたくさん咲かせて、種をたくさん落とします。自分がだめでも子孫はたくさん残そうと、考えるのですね。なんとも美しい母性だと思いませんか?ですので、移植をすると、樹が花を例年よりたくさん咲かせることがあります。でも、きちんと移植をすれば、その年でその木も枯れて終わってしまうわけではなく、まだまだ長生きもしますね。ちゃんと、新しい土地に根を張って、自分も親として長生きしようともするわけです。

本当に生き物として、素晴らしいと思います。植物の強さ、見事だなと思います。


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