変更につぐ、変更の「慣れない」一日となりました。
朝、庭工事の打合せ時間の連絡が入ることになっていたので、
普段はトラックの中に置きっぱなしの携帯電話を
作業ズボンのポケットに忍ばせて、キンモクセイの生け垣が並ぶ小さな庭の手入れ仕事をしていました。
仕事が忙しい人だから、こちらから電話するのは、催促しているみたいで困らせてしまうだろうなぁ
と、ポケットの慣れない感触を気にしつつ・・・。
結果的に、打合せは後日に変更になり、携帯電話も、ようやく定位置へ。
ホッとしたのも束の間、午後から入った庭では、予定作業の内容ががらりと変わり、
スコップを持ったり、ハサミを持ったり、せっかちMAXの親方に言い付けられた道具を調達したりと、
目まぐるしく、かけずり回ることに。
「おい、こっちはええけぇ、あっちやれ」、「ちょっと、うま(脚立)から下りて、これ持っとってくれーや」
自分の手入れになかなか集中できなくても辛抱、辛抱、と自分をなだめつつ、いつの間にか日暮れ近くなっていました。
「ゴヨウマツは手を入れてもらうと、見事だねえ」
顔を上げるとそこの家のご主人が。「でもそろそろ、おきませんか?」
「なんだなんだ? わし、眠ってませんケド・・・?」と心でつぶやき、面食らった顔をしていると、
「片付けて仕事やめませんかってことじゃぁ」と親方の一言。
そっかぁ、道具を「置き」なさいってことかぁ、とようやく納得。
いつも親方のトンガリことばに慣れていると、
そんな奥ゆかしい、やわらかなことばに、耳がついていかないもんです。