高さ約七メートルのクロマツ、ヒバ、カイヅカイブキのある表庭と クロガネモチ、ヒイラギが築山に植わる裏庭での庭仕事。 年一度の剪定作業です。 キンモクセイから遅れること約1か月、ヒイラギモクセイの白い花が本格的に咲いています。 生け垣にハサミを入れる前は、よく見えないのですが、ほのかな香りがただよってきます。 キンモクセイの甘さと違って、11月の冷たい風によく似合う、ひんやりとした爽やかな香りが好きです。 このお庭は作られて六、七十年 ( 原爆で焼け野原になった広島市内では、古い方です ) 経つそうですが、その年月を現しているような木があります。 線の細いサルスベリですが、 皮で生きています。 花も毎年しっかりと咲かせてくれます。 暑いとか、寒いとか文句の一つも言わずに、けなげです。 わしもそうありたいもんです。