わしゃあ、植木屋じゃけぇ。〜広島己斐の庭師のブログ〜
知識いまだ足らざるを知る
ニックネーム: 己斐の猿飛えっちゃん
投稿日時: 2010/12/05 21:16

滝口にヤマモモのある枯山水、玄関前につくばい、というL字形のお庭の手入れでした。

平日は往来の激しい道路に面しているのですが、

日曜日ということで人通りも少なく、

気兼ねすることなく道路側に12尺の脚立を立てて作業できました。日曜日の仕事の利点だなぁと感じます。

ヤマモモから、枯山水の流れとは逆方向に、玄関前までの植栽の手入れを担当しました。

ハナミズキのある庭、門冠のウバメガシ

電線に枝がかかりそうだったヤマモモ
花芽をたくさんつけたハナミズキ
こんもり繁った斜幹ウバメガシ
みんな状態が良く、安心して手入れできます。


ところで、

玄関脇のつくばいに彫られた「吾唯足知」の意味を
ずっと勘違いしていました。

吾唯足知のつくばい

正しくは「足ることを知る」ですが、「知ることを足る」だと思っていたのです・・・。

「わたしは十分知ってますから、もうこれ以上知らなくていいです」といった内容かな、とひとりで思い込んでいましたが、
せっかちMAXの親方に
「シルヲタルじゃのうてタルヲシルじゃろう」
と指摘されて気付いたのです。

そうか、「われ、ただ、たるを、しる」なのかぁ・・・。

欲張っても切りがない、現状で充たされていると思えば、豊かな気持ちになる、といった解釈なんですね。
なるほど、と思いました。贅沢への戒め、なのでしょう。

ただ、

知識はたくさんあってもいいなぁ、荷物にならないし、

なにより、今日みたいに、間違って覚えたことも、常に新しく
正していきたいですし。

つくばいにしたたる水

つくばいの中が、腐ることなくいつもキレイなのは、
U+7BD4から絶え間なくしたたり落ちる水のおかげです。

知識もそうありたいもんです。




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