春じたくの庭のお手入れ現場が続きます。 明日までの予定です。 谷をはさんで、こちら側と向こう側、 たったそれだけのことで、運命ががらりと変わること、 あるみたいです・・・。 ここのお庭には、大きなモミジがあります。 そのモミジから、種が落ちるのでしょう、 あちこちで実生のモミジが芽生えています。 写真では、わかりにくいのですが、 ヒイラギモクセイの足下から、ひゅっと赤い枝が顔をのぞかせています。 実生のモミジです。 このモミジが伸びていこうとする空間は、 スイリュウとサツマスギの間にぽっかりとあいたスペース、 大きくなってヒイラギモクセイと交代、 という可能性もありだなぁ、 と感じます。 将来性を見込まれるモミジの蔭で・・・、 庭の景石の割れ目 ( というより窪みですね ) に 生まれついたモミジです。 一見、たくましいなぁ、とも思えるのですが、 この石の窪みは、例えるなら 小さな鉢のようなもので、 このままでは、大きくなれず、 もしかしたら 根を窪みいっぱいに伸ばした時点で、 限界を迎えることになるかもしれません・・・。 それがこのモミジの運命なのでしょうか。 ほんの少しだけ、あとわずか数センチでも 種の着地場所がズレていれば、 どこまで掘っても、土、土、土・・・という 大地が広がっていたのに・・・。 生まれついた環境で 精いっぱい、力いっぱい生きようとしているモミジに、 どうしても情が湧いてしまうのです・・・。