昨日は、岩崎家ゆかりの庭「殿ヶ谷戸庭園」の 立地条件を生かした作庭に感心した、というお話だったのですが、 ( 詳しくは「武蔵野にて落差に感嘆」をご覧ください・・・ ) 。 今日は、盛りこむことのできなかった、 「使っている素材そのものの良さ」のお話です。 まずは、「高級」な「素材」から・・・、 「殿ヶ谷戸庭園」の「紅葉亭」の天井部ですが、網代です。 縁側は、節のない一本物の檜をたくさん使っている、 というガイドさんのお話もありました。 となると、天井も高級木材、北山杉丸太ではないかなぁ、 と推察してしまうのです・・・。 「旧岩崎邸庭園」の「撞球室」 ( ビリヤード室 ) は、 山小屋風になっています。 この建物は、天然の栗材を使ってできています。 おなじく「旧岩崎邸庭園」の 「洋館」の一階テラスに貼られたタイルは、 ミントン製とのこと。建物全体で使用されている タイル全てがミントンということなのです・・・。 撮影のできない「洋館・和館」内部も, 金唐革紙の壁紙や、桜・樫・欅・紫檀・黒檀を使った 寄木の床 ( じゅうたんに隠れていない部分を見るだけでも「ほほぉ〜」となってしまいます ) など、高級感に満ちた作りでした。 「高級」というくくりにはおさまらない 「素材の魅力」もあります・・・。 やはり和の部分に目がいくのですが・・・、 「和館」の庭です。石の大きさが全てを 物語ってくれます・・・。 「和館」の裏をふとのぞいた時に見つけた石です。 二又の石、とでも言いますか、印象的でした。 「殿ヶ谷戸庭園」のししおどしです。 輪になった石は、「人の和、人の輪だなぁ」と、 超個人的感想を抱いてしまいます・・・。 ラストは、「高級」でも「好み」でも計りきれない 純粋な「天然素材」です。 国分寺崖線に古来から湧く「天然水」・・・。 人は、水のあるところでしか、生きられないもんなぁ・・・。