グリーンフィールドえむ 〜恵みの里から〜
|
冬に咲く花、冬でも咲いてくれる花と言うと やはりパンジー、ビオラに始まり、プリムラ、葉ボタン アリッサム、ストック、ガーデンシクラメン・・・ それでも関東以北の寒さの厳しい東北地方では そんな花々を戸外で楽しむことは難しく、鉢植えにして 夜間には屋内に取り込みながらのお付き合いになります。
多くは秋にポット苗で出回る耐寒性のある宿根ネメシアは 年々バイカラー等、少しづつ花色や種類が増えていきます。 園芸店の店頭に並ぶ季節は、見ているだけでウキウキして 数ある花色の全部が欲しくなってしまいます。
一年草ネメシアのKLMやデニッシュフラッグは耐寒力がなく、 秋蒔きして室内で冬越しするか、春に開花苗を入手します。 昨年のえむの花壇の一年草ネメシア・KLM 私は一昨年、KLMの種を大量に手に入れて、秋にポットに蒔き ビニール温室で冬越しし、春に花壇に植えて楽しみ、 種も大量に採取したのでしたが、 昨秋オルラヤなどと一緒に 間違えて直播してしまい・・・ 気が付いた時には後の祭り。 寒冷地では春蒔きでもOKとのこと、 さて、今春再び種を入手して蒔くその気力は・・・
昨年1月末の東北らん展の会場で一目ぼれして手に入れた カシス色の宿根ネメシアは、開花後に切り戻し 春に地植えして何度か株分けもして増やしました。 晩夏にも咲いてくれました。 そして再び今もU+2661 耐寒性のある宿根ネメシアですが、雪のないえむの花壇では 強い霜で株が痛む心配があり、鉢上げしての冬越しです。 鉢一杯に溢れるように咲くネメシアの花姿はとても魅力的です。 切り戻した茎は挿し芽をして自宅の出窓で春を待っています。 ( 株分けも挿し芽も、個人で楽しむ目的です )
大寒を迎え、激寒期の園芸店では、日当たり確保や水遣り等 毎日の花々のケアが大変なことでしょう。 行きつけの園芸店では、大きなビニールハウスの店舗内が きれいに整理され、開花苗は店内で販売しています。 先日、屋外の秋植え球根の芽出し苗を見つけ・・・ 空色ムスカリのブルーマジックとオーシャンマジック。 ムスカリも以前はアルメニアカムと白いアルバが主流でしたが 年々素敵な種類や花色が増えています。 えむの花壇にも多種のムスカリが眠っているのですが、 一足先に咲くだろう芽出し球根ポット、購入してしまいました。 えむの斑入りアイビーと少し大きめの鉢に寄せ植えしました。
毎年この時期ハウス内で販売される定番のカンパニュラ、 ブルーゲットミーも U+2661 寒さに強くて、暑さやじめじめに少し弱いこの花は えむの花壇でも夏に消えてしまうことが多いのですが、 鉢植えで花殻取りや切り戻しをしながら上手に夏越しできれば 何度も咲いてくれるので、今年もチャレンジしてみます。 ムスカリとお揃いの一回り大きい鉢に植え替えました。
長く花とのおつきあいをしていて思うこと・・・ とても偉そうな言い方ですが、自分本位にならないこと。 この花が何を望んでいるのかをいつも考え、 心に入れながら接することが大事だと思っています。
昨秋、花壇の宿根草の花々の植え替えや移動が出来なくて 心残りだったのですが、それは決して花が困るような 自分本位でのメンテナンス・ケアではありません。
花にとって居心地のよくない場所ではよく育たないし、 場所が大丈夫でも土が良くないとうまく育たないので 日頃からよく観察し、その花の特性も書籍等でよく調べ 気候が穏やかで寒くならないうちに、土替えや移植をしたり。 その花々が育つベストポジションを探しての作業です。 やたらにいじったり、無理な移植をしているわけではありません。 きっと植物は望んでいると感じて、信じてしています。
自分が選んで育て始めた花に責任を持って接し、 もし、それでもどうしてもうまくいかないときはあきらめる。
人間関係にも似たものがあるかもしれません。
講習や店舗経営をしているのに人付き合いが不得手で、 黙って付き合ってくれる植物との関係は気楽です・・・ ・・・困ったものですね (~_~;)
「冬季の花壇仕事U」は次回に。 次の金曜定休日は少し暖かくなる予報なので、 バラへの病害虫予防の薬剤散布の予定です。 え〜 冬に薬剤散布って??? |