さとちゃんの花だより 『花make-do』
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クリスマスローズの花の時期から・・・交配・種取りの段階になってきました。 種を付けています。 クリスマスローズの楽しみ方には、いろいろ有ると思いますが・・・ @花がない時期に楽しんで花が終わった時にチョッキンするタイプ(来年の花が楽しみ^^) A花を楽しんだ後、自然交配した種を取って育てるタイプ(大きくな〜れ〜^^) B花を楽しんだ後、目標を持って自分で交配をして、自分の花を創って楽しむタイプ^^)vいろいろかと思います。 今回は・・・B番・自分の花創りについてのお話です^^ 交配には・・・@自家受粉(セルフ)とA他花受粉(クロス)の2種類が有ります^^ @は、一つの株で・・・一番花・二番花・三番花の開花のタイミングで交配をします。クリスマスローズの花は・・・雌性先熟といって、雌しべが、雄しべより先に受粉状態になります。ですから・・・一番花が咲き、二番花が咲いたとすると^^さあ〜どうしたらいいんでしょう〜^^v(コミュニティー会員さんは、お分かりだと思います^^) そうなんです〜。。一つの株で、一番花の雄しべの花粉を二番花の雌しべに付ける・・・という事が、『自家受粉(セルフ)』です。三番花の場合は、二番花の雄しべの花粉を付けるという事なんです。 しかし・・・クリスマスローズの場合、このように種をとって蒔いても、同一個体がなかなか咲いて来ないのです。先祖返りしてしまって、咲いた花を見てビックリしてしまう事もよくある事なんです^^ さとちゃんも・・・そんな事ないだろ〜と思い、セルフの種をまきました。ハア〜^^ため息でした。。 しかし、先祖返りしても・・・もちろんいい花に巡り合うことは、ないと言い切れません。もし、よろしかったら試してみてくださいね^^k Aは、別々の花同士を交配して種採取します^^クロスです^^ クロスは・・・クロ〜スルナ〜な〜んて思わないでくださいね^^ まず・・・クリスマスローズの花の構造です。 この図は趣味の園芸 『クリスマスローズのすべて』より 監修は、横山園芸 横山様・日本ヘレボルス倶楽部 野々口様です。 クリスマスローズのバイブルとして良い本です。よかったら書店にてお買いもとめできます 断面的になっていますが、クリスマスローズの花は、花弁と思われる花びら状は・・・実は、萼(がく)です。この萼が5弁、密腺(ネクタリー)が花びらで、雄しべ、雌しべで成り立っています。 今回のモデルさんは・・・母親の花が・・・さとちゃん家の玄関先の『イエローss』、父親の花は・・・鉢植えの『レッドss』です^^ 母親『イエローss』です。 母親になる花は・・・雌性先熟ですから、この位の咲きの状態で受粉できます。 花粉は・・・まだまだこれから。この段階で大丈夫・・・雌性先熟という事が、こういう事なんですね^^ 父親『レッドss』です。 初登場ですが・・・カップ咲きの可愛い花です^^ この組み合わせが良いのかどうかは別として・・・レッドssの雄しべ(花粉)を採取しました。 そして、この花粉をイエローssの雌しべに付けます。 こんな感じです。 雌しべに花粉が付いたか・・・確認してみましょう。 上の写真と比べると・・・雌しべの先が、粉っぽい感じがします。これで、受粉完了です^^v 他花受粉(クロス)の一例でした^^ この交配は、おもしろい花を創っていくには・・・いい方法だと思っています。自分なりにいろいろ考えて、素晴らしい花に巡り合えるといいですね^^v そうそう・・・補足です^^ 花粉なんですが・・・イエローssで説明です(たまたま分かりやすかったので^^) 雌しべを取り巻く雄しべが分かると思いますが、ちょうど・・・お相撲の行司さんが持つ軍配の様な形が見えると思います。この軍配の様な雄しべが、センターの筋から二つにたたみ込むと・・・花粉が出始めます。天気の良い12:00〜14:00頃が花粉がよく出ると言われています。花粉が出ていない雄しべで交配してもNGなんです。要注意です!! 最後に、交配のラベルを付けることをお勧めします^^ 交配の記録は・・・母親、つぎに・・・父親です。。クリスマスローズの世界でも、女性が偉いんですね〜エヘヘ^^;) 種を取って蒔くって、いろ〜んな思いが詰まっていて、楽しい事です。。そして・・・何かが始まる第一歩だと思います。 いい種をまいて、喜ばれたいものです(ハイ)v(^。^)v |