今日帰宅するとケントが飼っていたザリガニがひっくり返って沈んでいた。
死んだのだ。
頭部と腹部の間が大きく開き、
明らかに脱皮の失敗。
ちびは可哀想がる風もなく、
「死んだから水槽どうするー?」「誰が埋めるー?」等と話しかけてくる。
たかがザリガニ一匹と思うかもしれないけど、私はケントの顔を平手で軽くパチンと叩き
ザリガニにもお父さんとお母さんがいたこと。
たった一匹でケントのお部屋で飼われて楽しかったか?幸せだったか?寂しかったか?悲しかったか
ケントはいつもお腹いっぱいご飯を食べてたくせに、ザリガニにはちゃんとエサをあげていたか。
ケントがザリガニだったら、どう思うか。
死ぬ瞬間、ザリガニは何を思って死んでいったのか。
考えさせました。
「もしかしたらさ、脱皮成功させてケントをまたビックリさせたいと思ってたかもしれないし」
そう言うと、ケントは大きな涙をボロボロ流してじっとザリガニを見ていました。
ケントは自分の部屋で動かなくなったザリガニを1時間以上見ていました。
「ママ!!!!ちょっと動いたよ!!!」
というので見にいったら、動いてませんでした。酸素のブクブクでお腹のあたりがユラユラしてました。
ユラユラを見て、ケントがいつまでも「生き返るかも」と頑張るので
酸素のコンセントを抜きました。
お部屋が凄く静かになりました。
一度死んだものは生き返らないと学んだケントでした。