[画像]
小学生の頃、学校の図書館で
よく借りていた本です。
卒業するまでに何十回も読んだのですが
大人になってから
内容が思い出せなくなってしまい、
甥っ子のショウが小学校に入学した時
図書館で借りてきてほしいと
頼んだことがありました。
その時はもう、学校の図書館からなくなっていて
読めなかったのですが
ショウは覚えていたらしく
先日、「三条市の図書館にあった」と
突然借りてきてくれました。
ショウはもう高2。私が読むのは
25年ぶりです。
中には、短編童話が4つ。
「なあぜ」というおじいさん
ぞうさんとちょうちょ
蚊のおかしを食べたおうち
小さなわたしさん
どきどきしながらページをめくると、
やはりそこには素敵な世界がありました。
たしかに。だけどとてもヘン。
大人になった私が読むと
子どもの頃に感じたもの(悲しさと寂しさ)が
感じられなくなっており、
逆に子どもの頃に感じなかったもの(違和感)を
つよく感じてしまうのです。
作者はE.E.カミングズ。
「大人は知識から見るが
子供たちは、まず見てから知る」という
信念があった方だそうです。
翻訳をした藤富保男氏のことばで
「人間はすばらしいけど、ふべんだな」
とありました。
私もいつの間にか、お話にでてくる
大人(ふべんな人間)になっちゃったんだなぁ。
だから目に見えないものは
分からなくなっちゃったんだなぁ。