不景気になってどこも安売りが激化していますが、果たして安売りって本当に良い事なんでしょうか?って最近思います。
物の値段のほとんどは人件費が締めています。
だから安く売ろうとすれば人件費を抑えようとする。
人件費を抑えようとすると正社員を少なくして派遣社員やパートにする…。で、今、その派遣社員さんたちが切られている。
考えてみたら車や家電製品なんかもこのような仕組みになっていたんですね〜。だから店頭で安売り競争されているわけです。
食品も安く売ろうと中国や外国から仕入れる。そうすると日本の農家の人は作っても高いから売れずに生活もできないくらいの収入にしかならない。
しかし外国から入ってくる食品は安いが危険な部分もある。だから今は逆に高くても日本の無農薬野菜が人気がある。
例えば安い旅行を売ろうとするとパイロットを長時間運航させ、キャビンアテンダントを派遣にする。
そうするとパイロットは激務で危険な運航になり機内のサービスも低下する。そんな旅行行きたくないですよね?
高くても全てにおいて満足なサービスが受けられたらそっちの方は良いでしょう。安全だし。
では住宅や外構工事を安売りしてしまうとどうなるのか?
住宅や外構の価格の1/3は人件費です。
その人件費を抑えるとどうなるのか?
当然下請けさんにしわ寄せが来ます。
下請けさんは多分必死になって、少しでも儲けを出そうと考えますから1ヶ月の仕事を3週間で終わらせ、見えないところで少しずつ手間をはぶき材料も減らしてしまうでしょう。
はたしてそれで良いでしょうか?
どんな物でも安売りして良い事って実はあまりないのです。結局被害を受けるのはお金を払ったお客さんという事になりますから。
やはり適正な価格できちんとした物を提供していく。そしてお客さんに喜んでもらいファンになってもらう。
これがビジネスの基本だと思うのですが……
そして早く安売り合戦が収まってくれる事を願っています。