さてさて、早速問題です。 この実は一体何の実でしょう。 10秒以内に答えてね♪ ピッ、 ピッ、 ピッ、 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ブッブーーーッ! 皆さん分りましたか? これは【綿】の実です。 最近はこの姿のままドライにしてリースの材料としても使われておりますが、 まだまだ目にする機会は少ない植物ですよね。 昔から綿は綿糸、綿織物など紡績用にされ、 繊維が短いなど品質の劣るものは、ふとんの中入れ綿や脱脂綿などにされるほかに、 綿火薬やさまざまな充填(じゅうてん)料に使われていますが、 姿、形は良く知らないと仰る方も多いと思います。 しかし、その反面、今年の春先によく耳にされた方も多いのではないでしょうか? 3月11日の東日本大震災の津波によって塩害を受けた田んぼに、 このコットンを植えると言うプロジェクトが発足されて、 ニュースやワイドショーで何度も放送されてた植物です。 【東北コットンプロジェクト】とは、 「津波被害で復田が難しい場所に塩害に強いワタ(綿花)を栽培、 紡績して商品化、販売を参加者各社が共同展開し地震復興を目指すプロジェクトで、 それに加え、被災地に速やかに仕事を生み出し被害農家の自立を支援し、 できたワタを東北コットンとして購入し東北ブランドで発売する」 というのがこのプロジェクトの目的です。 綿花を3年回栽培すれば、塩分率が0.6%から0.15%まで下がるほどの除塩効果が見込めるそうで、 土壌の塩分が再び稲作が可能になる水準になるまで取り組みを続ける計画です。 綿は除塩効果は見込めるし、綿花も取れるし、一石二鳥の植物なのです♪ そんな大きな助っ人となっている綿のお花は、 アオイ科のお花らしく、透き通った花弁はとっても繊細で、 フヨウやオクラ、ムクゲなどと同じ1日花です。 夕方に花はしおれるのですが、これが何とも不思議。 蕾の時と、咲き終わりはピンク色をしてるんです。 またこの姿も儚げで可愛いですね。 この実がはじけて綿花が現れるのは秋が深まる頃かと思うのですが、 又はじけたらアップしたいと思います。 そして、塩害を受けた田んぼが1日も早く元のように稲作が出来る事を心から祈っています。 T