帰ろうか 4/18 幼き記憶は 夢のよう 一枚の写真 見るように 前後はいつも 抜けていて 強い光だけ 見えている 開墾畑の 夕暮れは 耕す母の 鍬の音 幼い私の 走る音 夕焼けに染まる 汗の音 かあちゃん もうすぐ 帰ろうよ だんだん 風が 吹いてきた かあちゃん おうちに 帰ろうよ ずいぶん おなかも すいてきた かあちゃんの影が 伸びている 開墾畑の 夕暮れに かあちゃん木から もいできた 両手に余る 杏の実