こうさんの案内で 福島県富岡町にいって来ました。 軽々しくは書けないとてもデリケートな問題です。 でも放射線にさらされた人たちと 私たちは同じ時代に生きている。 だからみんな共通の 重い課題なのです。 空は青く そして海も負けじと群青色です。 沖を 南に進む船 きっと原発事故に絡む何かの役割の船でしょうか。 福島第一原発20キロ圏内を進む船です。 町にも駅前にも人は居ません。 除染にあたる方々と 地域を巡回するパトカーに乗った警察官と ガソリンスタンドを開けているお店の方と・・・・・。 静かに時が止まった町です。 でもそれは私たちが気付かないだけで ここを追われた方々の怒りと悲しみと絶望とが渦巻く静寂なのかも知れません。 子どもたちの未来のために そして同時に 私達の暮らしを豊かなものとするために。 豊かな暮らしって・・・・・・・・? 伝統芸能や 歴史的遺跡。 一瞬にして 30年住めません。っという現実を突きつけられた方々。 私たちはそうした方々と同じ時代を生きている。 目を瞑(つむ)れば 他人事にも出来ます。 耳を塞げば 気付かずにいることだって出来ます。 口に手を当てれば 物言わずに居ることだって容易(たやす)いことです。 2年と5ヶ月 止まったままの手付かずの空間が ここにあります。 余りにも遠い出来事で夢の中のような世界です。 何百キロも 何千キロも離れた福島でのことです。 でも同じ地つづきの日本の中の出来事です。 同じこの時間に 恋しい人は何を想い何を見つめているのか。 同じように 同じ時代に生きている私たちは 何を思い何に悲しむのでしょう。 壊れたままの中華料理のお店。 きっと美味しい料理の香りが店内を漂ったのでしょうねえ。 軽トラックは 民家に流され飛び込んだままです。 日本中の原発に働く多くの方々の生活を 一瞬にして奪い壊すことなど出来ません。 出来ませんが だからといって ズルズルと 原発に頼る世界をこのまま続けてよいのでしょうか。 核廃棄物は10万年も管理していかねばなりません。 キリストが生まれて2013年です。 今出た廃棄物は 西暦102013年まで安全に保管しないといけません。 今から10万年経てば 人類は滅亡しているから こんな心配など杞憂なのかも知れませんね!!” 先日の新聞に 保管施設が外国で建設され始めているらしいです。 ピラミッドは数千年持つのですから 今の技術なら10万年安全に核廃棄物を保管できる構造体が作れるのでしょうね〜!” 凄い技術ですが ホントかどうかは 誰も検証出来ません。 100年どころか みんな平均80年もすれば死んでしまいます。 後は10万年後の 誰かさんに聞いてみましょうね!!” 線量が高く 手付かずのままもう二年半です。 山形への帰り道 飯坂のあのお母さん所の桃買いに 直売所に立ち寄りました。 『もう 福島の農家は終わりだっ!”』って嘆いてた2011年の夏。。。 2013.8.29 PM 元気になったお母さんのところで 桃買って来ました。 同じ時代を生きる仲間だからねっ 放射性高レベル廃棄物は10万年