原発神話−崩れた三つの神話(安全・安価・クリーン) 最後(四つ目)の神話を崩せば、廃原発の実現だ! 原発には主に四つの神話が捏造されてあった。 原発推進勢力(原子力村=原発利権共有帝国)は、電気料と税金の両方で何百億円(又はそれ以上)ものお金を神話のPRに何十年も投与しつづけた。 テレビで、新聞で、繰り返し繰り返し神話(実はウソ)をPRした。 (その結果、残念ながら多くの国民は騙された)(騙された責任はある) 四つの神話とは、安全、安い、クリーン、原発の電気が3〜4割、の四つである。 このうち前から三つは、3・11=フクシマ原発大惨事でコッパミジンに砕け散った。 「安全」ではなく「クリーン」ではなく、放射能を撒きちらし=食品・水・大地を汚すダーティ(死の灰)であることが誰の目にもわかった。 「安い」もインチキで、実は米国の電気料の三倍も高い、と指摘された。 三つの神話は崩壊したが、四つ目の(原発の発電量が総発電量の3割〜4割)が生き残ろうとしている。 これにとどめを刺せば、全神話が崩壊し、原発停止−廃止社会が実現できる。汚染食品を子や孫に食べさせねばならない心配、地震・津波による原発事故と放射能事故がいつ起こるか分からない不安、心配で暮らす毎日から解放される。 四つ目の神話を崩すチャンスは今だ。 定期検査後の原発の再稼働阻止で、全原発(54基)停止が実現のチャンスだ。 「原発の電気が3割〜4割」は、推進側の宣伝で広く信じこまされてきた。 火力発電施設を30%〜40%しか使わず(残りは休ませて)、原発だけを100%運転しようと推進側はしてきた結果の、一面的、片面的な数字であることがわかった。 今夏の東京電力管内をみればよくわかる。 4月〜5月は夏の停電の危機(実は原発を再開させてくれPR)が大騒ぎされ、現在、節電となっているが、いざ夏になってみると、東電管内の電気は大量に余っていて、 東北電力に140万kwを供給プラス60万kw、 関西へも供給したい(東電副社長) という位、 電力に余裕があるのだ。 猛暑といわれた8月8日ですら4661万kwであり、5460万kw以上のたっぷりの供給力を持つ東電にとっては何でもない。 小出裕章氏ほかの指摘では、原発全部止めても水力、火力で間に合う。 それにプラス埋蔵電力(自家発電)もあるのだ。(かなりある) 電力の地域独占をやめさせ、自由な電力市場をつくれば、もっと電気供給力は出てくる。 原発推進の税金4000億余円を再生可能エネルギー開発に振り向ければ、すぐにではないが、再生可能エネルギーも増大する。 50ヘルツ(東日本)、60ヘルツ(西日本)問題の解決方向を示せば(全国直流一本化)もっと前進する。 原発はなくてもやっていけるのだ。 この夏の事実がそれを証明しつつある。来春(5月)全原発停止(廃止へ)を実現しよう。