営業運転再開の泊原発3号機 保安院⇒安全委員会の「二重チェック」なかった 安全委員会 斑目春樹「要請はない」 北海道知事 高橋はるみ「二重チェックは評価できる」 こんな指導者たちに危険な原発が管理されているんですね。 福島第一原発事故後、定期検査中の原発として初めて営業運転入りした北海道電力泊原発3号機。 運転再開に当たっては、経済産業省原子力安全・保安院と原子力安全委員会の二重チェックが前提になっていたが、実際には、安全委が保安委から報告を受けただけだった。 国会で指摘を受けた菅直人首相は事実関係について調査する意向を示していたが、何の答も出さないまま、菅内閣は30日に総辞職してしまった。 一連の経緯を検証してみると、二重チェックの形式さえも整えていなかったことが分かる。 枝野幸男官房長官、海江田万里経済産業省ら関係閣僚は、定期検査中の調整運転でフル稼働する3号機を「稼働中」と認定。 営業運転に移行する際には、従来の保安院の最終検査で十分との認識だった。 しかし、経産省に不信を抱く菅首相は保安院の検査だけでなく、安全委も「自ら判断する」ことを要求。 枝野氏は先月9日、二重チェックの実施を打ち出した。 ところが、保安院と安全委は結局、死に体の菅首相の足元を見透かすように、平然と無視した。 にもかかわらず、 北海道の高橋はるみ知事は16日の道議会特別委員会で「二重チェックは評価できる」と事実上、再開を容認。 17日に運転が再開された。 共産党の大門実紀史参院議員が23日、参院財政金融委員会で、菅首相を追及、 「あらためて安全委にきいてみたい」と応じたが、動いた形跡は無い。 (2011.8.31東京新聞より抜粋)