先日グリーンドクターの研修の一環で 『緑の育成と樹木保存保護セミナー』に参加してきました。 会場は関市にある『百年公園』です。 子供のころに遊びに行って以来、ひさしぶりに訪れました。 午前中は散策をしながら、園内の樹木の説明をしていただきました。 雨も止んでひんやりとした空気の中遊歩道を歩きまわりました。 このあたりにはヒルもいないようでした。 ヒルだらけの地域に住んでる身としては山の中を気軽に歩き回れないので 大変羨ましく思いました。 午後から、森林研究所の大橋先生からマツノザイセンチュウに関する講義をうけました 松枯れは一時期に比べて小康状態になってきましたが、地元は被害が大きく山の中の 松林はほとんど枯れています。一度かかった病気は止められないので、歯がゆい思いを しています。民間のご自宅にある松に関しては薬で予防したり、枯れた松は伐採処分 することが可能ですが、山にある松に関しては手つかず(作業が危険なのと、コストが かかるため手を付けられない)の状態であるため、枯れ木が骨のように立っていて 異様な光景です。 2コマ目はヤドリギについて叶ホ黒植物園の石黒講師の講義を受けました。 ヤドリギは縁起も良いと言われ、生活になじみ深い植物ですが、その生態については あまり良くわかっていませんでした。今回の講義で面白い生態について知ることができ、 今後も興味をもって注意深く見ていきたいと感じました。 庭木や公園・街路樹にあるとどうしても切除してしまいたくなりがちですが、ヤドリギが 樹勢を弱めるだけの植物ではないようです。 植物の繊細さ、奥深さについて学べた研修会でした。