私は 幼い時に父を亡くしているので
母がずっと外に勤めに出ていたために 家に居て私達の面倒を見てくれていたのは 母の母親。
おばあちゃんと呼ぶけど 実際は半分お母さん。
お母さんと呼ぶけど 実際は半分お父さん。
家で一緒に居る時間が多いので、どうしても おはあちゃんのしていることを 子どもの時から見ながら過ごしてた。
大正5年生まれの おばあちゃんは 満州からの引き揚げ体験者。
小さい頃から何度も戦争の話を聞かされた。
耳にタコができるほど。
小さい時は 「また戦争の話だ…(笑)」と思っていたけど
今、自分が大人になり、
子どもたちの母親になってから命の大事さ、尊さを思うようになってから
おばあちゃんが何度も 戦争の話をしてくれたことを 気がつくと子ども達にもしている自分が居たりして
きっとおばあちゃんも同じ思いで私に話をしてくれたのかななんて思ったりする。
これは おばあちゃんから受けた 大きな影響の一つ。
他にも おばあちゃんは モノを大切にする人で、洋服もリメイクして着ていたり、着なくなった服のボタンやジッパーなどは 外して取って置いて、残りをウエスにして 汚れ物洗いに使ったり、掃除に使ったりしていたし
生ゴミも畑に戻して土にリサイクルし、畑には 季節の野菜や 花を植えて食卓に出したり、仏様に備えたりしていた。
こういったおばあちゃんの生活の知恵というのは 私も自然と身についていて、
これが今の私の生活に役立っているだけでなく、仕事の上でもとても役に立っている。
植木屋本舗は 無農薬で 化学薬剤を使用しないということを謳っている。
なぜかというと だから、安心して果樹を食べられる、花を楽しみ、野菜の収穫を楽しめる。
食べることはとても 大事なこと。
市販の野菜には 今は ポジティブリスト制度などにより厳しくなったとはいえ、やはり大量生産、大量消費の
為には 薬剤を使用することを余儀なくされる場合があると思う。
今、子ども達も 保育園や 小学校で 食育を学んでいて、次男が通う保育園でも 生ゴミを持参し、
それを土にすきこんで土作りをして、野菜を育て、それを給食でたべさせて頂いたり、クッキングでお漬物などを
作ったりしている。
安心して 食べられるものは まずは自分に近いところにあるものだと 思う。
それは 地産地消ということも いえると思う。
私の場合の地産地消は 顔の見える関係という意味で、名前の書いてあるだけで店頭に並だだけのものというだけじゃちょっと 信頼性に欠ける部分もあるなと思ったりする。
まぁ、全部が全部、そういうものばかりで 食生活を過ごせるわけじゃないけど、極力そうしたい。
私の体などは 子どもを生んでしまったので あたらしい命を生むものではないけれど(あとはオバサン化するだけ)
子ども達は これから 成長をし、子どもも生み育てていく大切な存在。
子ども達の食べるものを 大切に考え、選ぶのは 親である 私が一番しなければならないこと。
今までおばあちゃんが 私に見せてくれた生活の知恵は 私の中にきっちり 授けられていて
私の見せている生活の知恵が 子ども達に少しでも 授けられたら いいな。
敬老の日は 過ぎちゃったけど おばあちゃんありがとう。
これからも いっぱいいっぱい長生きして、そして 私にもっとたくさんのことを 耳にタコができるほど
教えてね。