先ほど オヤカタと話をしていて 「ミッポは もっと自分の感性というものを育てなくてはいけない」といわれた。
オヤカタは 「俺は 庭を作ってるときに 音がするんだよ。」と。
ここが 山だと見立て、ここが川。
その川岸に石があり そしてここに島があり。
そして苔、川沿いに生える草。よどみ、流れ。
こう流れて、こう注ぐから…だからこの木はここに植え、ここに石を据える。
木を置いて(並べて) 立ちを指示するとき、オヤカタは もう少し、こっち。
もう少し奥に。 もう少し 倒して。少し廻して。と納得がいくまで指示をする。
その時に音がするんだって。
…ワカランw←と、思う私。コレが良くないらしい。
私が置いた木を オヤカタがチェックして、「イヤ 違うやろ?」といい、動かしなおした時に、
「さっきとどう違うか」等はわかる。
確かに自分が置いたよりもいいということは わかる。
だけど オヤカタが「うん、よかろ」と納得できる置き方ができるのは まだまだ数が少ない。
もちろん、私には 音など聞こえない。(オヤカタのダメ出しの声しか聞こえない
木には 裏表があり その木の植えられていた環境を 庭にもきちんと再現する。
綺麗な姿で成長をさせるために 木の芯を見、立てる。
オヤカタの口癖であり、モットー 「俺たちは 植木屋だから 植木屋は植木を庭に活かす仕事をする」
なんでもいい。
自分の周りのことに もっと敏感になれ。
色には色んな色があり、
デザインは 様々。
音楽には いろんな音があり
写真には その先にある風景、空気、それを見たときの感情を出せ。
その先を想像させる、そんな感覚を身につけろ と。
庭を作るにあたり、もちろんお客様の声を 大切に聞く。イメージ、予算、欲しいものなどなど。
お客様の満足のいく作るのは どの業者さんでもできること。
だけどそこでそれ以上の「付加価値のある庭」を作ることが 植木屋の仕事と。
…と オヤカタに言われたので忘れないうちにメモをかねてココに書いておこうっと。
庭を作りながら 自分に備わってる五感が どれだけ活かせるか。
これは 大切なものの一つ。