宝塚ガーデンフィールズ英国風ナチュラル庭園シーズンズへのナショナルトラスト運動のお願い ナショナルトラスト運動とは、自然環境等を経済的な理由での無理な開発による環境破壊から守るため、市民活動等によって買い上げる・自治体に買い取りと保全を求め、将来に引き継いでいく活動です。 閉園した遊園地・宝塚ファミリーランドの跡地に、2003年9月に建設された「宝塚ガーデンフィールズ英国風ナチュラル庭園シーズンズ」。 2012年9月26日に9周年を迎えました。 この庭を設計したのは、イギリス人ガーデンデザイナーのポール・スミザー氏。 日本の植物をこよなく愛する若きガーデナーが設計した庭は、関西の気候風土にあったその土地固有の植物を数多く取り込み、日本人が設計する庭以上に街の中で日本の原風景を描き出します。 また、農薬をいっさい使わない多年草の庭造りは、自然の生態系を回復し、生物の多様性を実現しました。 毎年秋にシーズンズに姿を見せる、赤とんぼのなかでは一番美しいといわれるミヤマアカネは、兵庫県下では絶滅危惧種に認定されているのです。 宝塚という街の中にできたこの美しい庭は、ニューヨークのマンハッタンにあるセントラルパークには及ばないものの、都会で暮らす私たちの心を和ませ、宝塚市という街を一段と引き立ててきました。 全国からも観光客が訪れる観光資源であり、また、ポール・スミザー氏の庭づくりに感銘を受けたガーデナーがこの庭を手本にするため日本各地から見学に訪れ、「園芸の街・宝塚」をより深く印象づけるシンボル的存在となっています。 しかし、ここにきて阪急阪神ホールディングスは「儲からない」という理由で、2013年12月にシーズンズを閉園すると通達しました。 10年の歳月を経てやっと生態系が戻ってきたこの庭をコンクリートで固めてしまおうということです。 この「儲からない」の内訳は、私たちには伺い知ることはできません。そこに本当に企業努力はあったのですか? 阪急阪神ホールディングスは「企業の環境活動のとりくみ」としてこの宝塚ガーデンフィールズを維持管理していたはずです。 企業の環境活動は利益を生むものではありませんが、自分たちの子供に美しい自然環境を残し、持続可能な社会をつくるために行っていくものです。 阪急阪神ホールディングスは、何を大切に考えるのですか? 少子化ですでに住宅は供給過剰であるにもかかわらず、美しい自然環境をまた壊してまでマンションをつくるのですか? 子供たちから、もう二度と見ることができなくなる赤とんぼや、豊かな自然が育む心を奪うのですか? 自分たちが作ったものだから壊してもいいという考えは、設計されたポール・スミザー氏や、無農薬で庭を維持管理されてきたスタッフのみなさん、これまでにシーズンズにかかわった人たち、シーズンズを愛する私たちに対する大いなる裏切りではないでしょうか。 シーズンズの園内にはこのような碑が設置されています。 シーズンズの開園を記念して、英国のザ・ナショナルトラストが薔薇 ロサ・ムリガニーを寄贈してくださいました。それを記念して設置された碑なのです。 薔薇を送ってくださったザ・ナショナルトラストも、まさか10年でこの庭がなくなるとは夢にも思わなかったはずです。 阪急阪神ホールディングスは、この庭を維持できないというのであれば、それを引き継いで維持してくれる企業や団体を探すのが本当の企業努力であり、企業としての責任なのではないでしょうか? 「閉園する」という情報以上のものを出されていないということは、現在その努力をされているということですね? 宝塚市長の中川智子さんは、「現在の環境をできるだけ残してほしい。阪急電鉄と十分に協議する」 とおっしゃっています。 宝塚市がそれを行うには、シーズンズの存続を希望する人々の声をたくさん届けていくことが必要です。 また宝塚市がこの環境を守るためにこの土地を取得するというのであれば、後押しをしなくてはなりません。 東京の狭山にある、トトロの森・狭山丘陵はナショナルトラストによって土地を取得しています。 http://www.totoro.or.jp/intro/national_trust/index.html トトロのふるさと基金 http://www.totoro.or.jp/index.html 約3500haにわたってひろがるこの丘陵にくらべて、シーズンズの面積は、約0.9haです。 たったこれだけの面積の庭ですが、自然豊かな街のオアシスとなっている場所です。 この庭を失いたくないのです。 トトロの森のような運動が、今回のシーズンズ保全運動の手本になればと思います。 このブログを見ていただいてるみなさんにお願いです。 「宝塚ガーデンフィールズ英国風ナチュラル庭園シーズンズへのナショナルトラスト運動のお願い」 シーズンズの自然を残していくためには行政の力が必要です。 その行政を動かせるのは、私たち一人一人の個人の声です。 シーズンズを保存するために一人一人の声を伝えることが、大きな力になるはずです。 ・宝塚市民の方々 ・兵庫県にお住まいの皆様 ・関西の自然を愛する方々、ガーデナー、園芸関係の職に着かれている方々 ・ポール・スミザー氏の著書やDVDで、その美しさに感銘を受けられた方 ・一度でもシーズンズを訪れられた方、これから訪れてみたいと思われる方 ・日本に在住されているすべての方々 ぜひ、以下の機関に対して、シーズンズの保全をメールやTEL/FAXで働きかけをしていただけませんでしょうか。 ■日本ナショナルトラストへの働きかけ 財団法人日本ナショナルトラストは、1992年には任意団体だった「ナショナル・トラストを進める全国の会」の設立趣旨・事業活動などを継承し、環境庁(現環境省)の主管のもと設立されました。 財団法人日本ナショナルトラスト http://www.national-trust.or.jp/index.html 〒102-0083東京都千代田区麹町4丁目5番地 TEL:03(6380)8511 FAX:03(3237)1190 E-mail: info@national-trust.or.jp ■宝塚市への要望 宝塚市に対して要望が出せるフォームがあります。 シーズンズの自然保護、できれば宝塚市で土地取得し管理していくことを要望していただけませんでしょうか。 また、シーズンズ保全のための寄付を宝塚市が主体となって全国から募っていただき、管理してもらえることを要望していただけませんでしょうか。 宝塚市 宝塚市へのお問い合わせ https://www.city.takarazuka.hyogo.jp/inquiry/asp/inquiry.asp Eメールアドレス: sumire@city.takarazuka.lg.jp ■阪急阪神ホールディングスへの要望 シーズンズの保全を訴えてください。 自分がその手に持っている宝石の価値を認識されていないようです。 無くして欲しくないと要望されるほどいいものを持っているのに、なぜそれを誇りとしないのか。 手放さず維持して行ってもらえればそれにこしたことはありません。 優秀なスタッフも手放さないでください。 阪急阪神ホールディングス http://holdings.hankyu-hanshin.co.jp/eco/activity/activity_03.html https://dentetsu.hankyu.co.jp/goiken/mail/index.php?RES=needless ■その他、生物多様性の保護、絶滅危惧種の保護・生息地の確保などによるシーズンズ保存の要望 環境省自然環境局自然環境計画課 生物多様性地球戦略企画室 代表:03-3581-3351 直通:03-5521-8150 メールアドレス:shizen-keikaku@env.go.jp 環境省近畿地方環境事務局 地域の声 http://kinki.env.go.jp/voice.html メールアドレス:KNK-KOE@env.go.jp 環境省近畿地方環境事務局 地方環境事務所への政策提言 http://kinki.env.go.jp/opinion.html 近畿地方環境事務所 メールアドレス:REO-KINKI@env.go.jp 担当課: 環境省近畿地方環境事務所総務課 電話: 06-4792-0700 FAX: 06-4790-2800 兵庫県 兵庫県農政環境部 http://web.pref.hyogo.lg.jp/life/cate2_105.html 兵庫県 さわやか提案箱 http://web.pref.hyogo.lg.jp/sawayaka.html 兵庫県 兵庫県民総合相談センター http://web.pref.hyogo.lg.jp/ac18/ac18_000000002.html 兵庫県 さわやか県民相談 http://web.pref.hyogo.lg.jp/ac20/ac20_000000015.html これ以外にも、働きかけができるところがあれば随時掲載していきます。 また、これを読んで企業のイメージアップや環境活動、CSRの一環として、シーズンズを支援してくださる企業がありましたら、よろしくお願い申し上げます。 個人ができることは、自分の声を行政や企業に”理性的に”伝えることです。 みなさん、よろしくお願い申し上げます。 アサギマダラは列島を横断してシーズンズにやってきます。 来年も再来年も彼らがここに来れますように。 宝塚ガーデンフィールズ TEL:0797-85-6210 〒665-8558 兵庫県宝塚市栄町1-1-57 E-mail:info@gardenfields.jp