酸っぱい実が、美味しいザクロ。 これは、お客様のお庭で見つけた花ザクロ。 食べるの専門で、この時期まじまじと見るのは初めてです。 ちょっと、調べて見ました。興味のある話が出ていたので、食べるだけしかなかったザクロに非常に興味を覚えました。 ザクロはまた、多くの伝承をもつ花材でもあります。そのなかの一つに、仏教にちなんだ次のような話があります。 昔、ハーリティという、残忍な女神がいた。千人の子どもを持つにもかかわらず、人の子どもをとって食べていた。釈尊は、このことを憂いて、ハーリティの子どもの一人を隠してしまった。怒り狂うハーリティに、釈尊は「あなたは千人のうちのたった一人の子を失っただけでかくのごとく狂う。あなたに子どもをとられた親の心はいかばかりか」といましめた。そして、ザクロの実を与えて、人肉にかえさせた。それ以後、この女神は子どもを守る神になったと伝えられる。 このハーリティは、日本に来ると鬼子母人と呼ばれます。鬼子母神社にザクロの木が植えられるのは、この伝説からと言われますが、それにしても、なにをもってザクロを人肉のかわりにしたのか、不思構です。