半月前にプライベートで訪れた東北に、縁あってふたたび仕事で行くことになりました。 横浜のある地主様から「庭にある十三重塔を岩手のお寺に収めてきて欲しい」とのご依頼です。 石塔に彫ってある「四方仏」が東北の災いを鎮めてくれるようにとの施主様の願いを、お寺さんも犠牲者鎮魂の為にと受け入れてくれたそうです。 横浜から現地まではおよそ500q、トラックでの長旅で疲れましたが、平泉毛越寺がこのお寺のすぐ近くだというので作業が終わってから足を伸ばして行ってきました。 静かな水面に山陰が映って心に染み渡る景色でした。 午後2時過ぎ、雷がゴロゴロ鳴って門を出たとたんに大粒の雨。 昼から雨の予報だった割にはよく天気がもってくれたなあ。 そのあと同行していた従業員Gが三陸の状況を見ておきたいというので、高速には乗らず気仙沼から南三陸の海岸線をぐるっと回りました。Gは車から降りて雨の中言葉もなくその風景を見つめていました。 半月前の旅行では回ることが出来なかった南三陸の「さかなのみうら」にも立ち寄ることが出来ました。ふんばろう東日本支援プロジェクト の火付け役として現地で活躍している三浦さんのお店です。店内には採れたての新鮮なお魚も並んでいて、少しずつだけど着実に何かが動き出そうとしている息吹を感じました。 頑張っている人に頑張れなんて言えません。「応援してます!」と握手して帰りました。(By K)