我が家で咲いたジャーマンアイリス。
下花弁の付け根にヒゲのようになっているのがジャーマンアイリスを見分ける一つのポイント。
アヤメ、ハナショウブ、カキツバタなどアイリスの仲間は色々あるが、、ジャーマンアイリスと言えば豊富な花色。
「虹の花」と呼ばれ、真っ赤以外のほとんどの色があるようだ。
また、優美な花形も魅力の一つ。わが家の花は少し色も形も地味であるが、近年の品種では花弁の縁がフリル状に波打つような可愛らしいものもあり、さらに甘く爽やかな香りもある。
ジャーマンアイリスは1800年代中ごろから本格的な品種改良が始まったらしい。改良が進むにつれて、花は大きく、花色は豊富になり、花弁にフリルが入っていき、現在の優美な品種が生まれた。
初期はヨーロッパで育種が進んでいたようだが、その後、育種の舞台はアメリカに移り、現在もアメリカを中心に多くの品種が生まれているそうだ。
ちなみに日本でも江戸時代初期からハナショウブの改良が始まり、1800年代初期に栽培が本格化したと言われている。品種改良が最も盛んにされたのが江戸時代後半だったそうだ。この頃に生まれた品種の中には現存しているものもあるらしい。
我が家のジャーマンアイリスもそんな歴史があって咲いていると思うと、なかなか感慨深いものである。
(by マサ)