またお菓子のお話で恐縮ですが…
「三方六」という北海道の銘菓があります。
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白樺の薪をイメージして作られているバームクーヘン。
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食べかけ…
いわずもがな、おいし〜んですがこの変わった名称、どういう意味なんでしょう。
あまり深く考えたことがなかったのですが、しおりにはこう書いてありました。
“北海道開拓時代、開墾のための伐採が各地で行われて、まっすぐな木は建築のために、その他は薪に割り、厳しい冬の燃料としました。木口のサイズ三方が、それぞれ六寸(約18センチ)であったため、「三方六」と呼ばれ、三方六の薪があかあかと燃える裸火の炉の灯を囲んで団らんをし、疲れをいやしたのです。今に聞かれる「三方六」とは薪の割り方の基準であったのです。”
薪のサイズから来ていたんですね。三角形の3辺の長さがそれぞれ約18cmの薪。なるほど。また、ネット上の開拓当時の様子を書いた記事の中でこんなものも見つけました。
“一本の薪は長さ二尺四寸、太さは三方六寸といって、断面の一辺が六寸の三角形を標準とし、これを100本で一敷といい、また幅六尺、高さ六尺に積んだものを一棚とし、薪の取引の単位とした。”
長さ約72cm。これを180cm×180cmに積んだものが一棚…やっと様子が浮かんできました。
“一日当りの薪の消費量は10本内外。一冬の必要量10〜15敷を山から運搬するだけでも、相当の労働量になってきたのであった。”
一日に10本あれば足りるのかと思うと少ないように感じましたが、ひと冬に1000〜1500本ともなると相当な数字になってきます!
そして薪の割り方。
薪は半分に割ったあと、さらに三等分にするものだと思っていました。そうではなく、樹の中心より手前に刃を入れ、120度づつ回転させながら三等分に割ったあと、それぞれを2つに割ったほうがラクに割れるのだそうです。「切る」のではなく「割る」のだと。目から鱗。
そういえば話は戻ってお菓子の「三方六」、いつからか食べやすくカットされるようになりました。
以前は一本の「薪」で、のこぎり型のプラスチックナイフが付いていました。薪を切り分けながら食べる気分が楽しかったのになぁ。。。でもおいしさは変わらないので問題はないです、はい
(By M)