ヤマボウシの葉が透けるようにかじられている。 毛虫はだいたい葉の外縁からかじるので このように葉の真ん中から削り取るようにかじるのは カナブンのような口の構造を持つ虫の仕業に違いない。 犯人の虫がいないかとしばらく見上げていると バッタが上から降ってきた。 ファイルの表紙に載せるとシュっと手足を揃えて触角を伸ばし 死んだように動かなくなった。 アオマツムシの幼体だ。 100年ほど前に中国から渡ってきて1970年頃から増えだしたらしい。 バッタでありながら樹上で暮らす彼らには天敵が少ないのか よく見かけるし、夜はリィーリィーとやかましい。 葉っぱに戻してやったら 得意げに擬態を見せていた。 暑い暑いと言いながらも、一夜毎に秋めいてくる。(By K)