横浜で一般住宅に「門かぶり」を植えるなんざ、そう滅多に無い。 自分自身もう10年は植えていない気がする。 植木生産者さんの圃場(畑)でマキを選ぶ。 門かぶりなんてなかなか売れないこんな時代でも 作り屋さんは一生懸命守ってくれている。ありがたいことだ。 差し枝がどの高さに来て、根鉢はどう収めるのか 想像力を全開にして施主宅の門周りとこの木を 頭の中で合体させる。 うまく納まった。 いい木だ。 絶対に別れさせない縁組みを一発で成功させたような 地味〜な喜びを 一人噛みしめる。 そして話は前後するが、この木を門脇に受け入れるための 前日の作業も”想像力全開”だった。 新築のお宅ではないのでタイル貼りのアプローチがすでにある。 この一部を切り取ってハツり、そこに土留めの石を据え付けるのだ。 クレーンで石を吊ってタイルのどこをどのくらい壊せばよいかを考える。 3石を並べたイメージを頭の中に作り上げて タイルにサンダーの刃を入れコンクリートを壊す。 やり直しの利かない一発勝負。 失敗すればタイルの全面貼り替えにもなりかねない。 うまくいきやしたぁ! まるで石を据えた後にタイルを貼ったようじゃあありやせんか。 想像力の勝利! こういう日は気分が良い。(By K)