野暮用で久しぶりに渋谷にでかけました。祭かっ!とツッコミたくなるほどの人人人。のんびり歩くことすらままなりません。 高いビルに広告の洪水。こんな渋谷のイメージどおりの写真を撮ってみたりしていてふと気がつきました。 クスノキがある…! 人工物のなかにポツンと。ポツンというには大き過ぎる木なのにこの環境では小さく見え、少し異様にも感じます。以前は渋谷駅をよく使っていたので、今まで何度もこの下を通っていたのに目に入っていませんでした。きっと交差点を行くひとたちも私と同じようにクスの存在を気にも止めず、通り過ぎて行くのでしょう。 空気も悪く、けして良い環境ではないそこで移り行く街をずっと見下ろしてきたクスは何を感じているかな、と思いを巡らしたりしました。 あ、今思い出しました。私、このクスお世話になったことがありました。夏に太陽の日差しを避け、木陰で休んだことがありました。周りに日陰がなく人がたくさん集まっていた気がします。 なにもないところに日陰はできません。ただの日陰だと認識していたころの自分はなにを見ていたんだろうと思うと少し恥ずかしいです。 (by M)