こんにちは、シノベです。 『 秋深き 隣は何を する人ぞ 』 松尾芭蕉 季節は廻り、もう晩秋ですね。 こんな私にも自然は分け隔てなく実りを与えてくれます。 今年もたくさんの実り、旬を頂きました。 ありがとうございました。 カキノキ科カキノキ属 学名:Diospyros kaki 学名に kaki の名前が使われていて、日本からヨーロッパ、アメリカへ伝わった柿。 『柿が赤くなると医者が青くなる』いう諺があるほどビタミン・ミネラルが豊富で、昔から万能薬として重宝されたとのこと。 柿の葉茶は緑茶の20倍のビタミンCや、脂肪を分解し消化を助けるタンニンなど薬効が! 息子と一緒に剥いた柿を食べながら、 “ たしか母と妹は硬めが好きで、父と兄は完熟のトロトロしたのが好きだったよなぁ。 ” とずっと昔の記憶がふっと蘇りました。 そう言えば、栗を頂いた時も “母と夜な夜な皮むきをしたなぁ。 テーブルに新聞紙広げて、テレビ見ながら、なかなか上手く剥けなかったな。“ 銀杏を頂いた時も、 “ 父、母、兄と妹とみんなで拾いに行ったなぁ。ほんとに臭かったよなぁ。 父がフライパンでカラカラ、カラカラ煎ってくれたっけな “ と。 旬の食材はそれだけでご馳走ですが、美味しさの秘密はどうやらそれだけではないようですね。 当時の記憶、風景、匂い、温度、思い、そんなものがわっと押し寄せて、特別なスパイスが加味される。 今年は息子と栗の皮むきをし、銀杏を煎って殻を剥き串にさしました。 食いしん坊の娘は、苦虫を噛み潰したような表情をして銀杏をかじっていました。 妻は栗ご飯をたいてくれました。 父、母、兄妹が与えてくれたスパイスのように、共に過ごした経験と時間を、息子、娘に与えていきたい。 子供らの成長とともに、今度は親として共に過ごす経験と時間を大切にしていきたい。 そんなことを思う今秋なのでした。 by シノベ