ヒイラギ。触ると痛い、ヒリヒリするという意味の古語「疼(ひいら)ぐ」の連用形からこの名が付いたようだが、「疼木」よりも「柊」の方が一般的な気がする。 痛いから無精して表面だけ刈り込んでいたのか、こんな頭でっかちの不格好な仕立てになっていたので 枝を整理して格好を付けた。当然手の甲はヒリヒリと痛い。 先日も他の現場でヒイラギをいじった。 同じような大きさの木だが、こちらはもう老木の域に達したのか所々に「マルバ(丸葉)」がある。 鋸歯のある葉っぱと混在していればまだヒイラギとわかるが 丸葉だけの枝を見せられてもおよそヒイラギとは思えないだろう。 何年経ったら老木なのか大きさだけではわからないが、外敵から木を守る必要が無くなると次第にトゲの無い丸葉が出るようになる。 「人と同じだね。」なんて植木屋仲間では良く話すが、 どうだか、、、自分に関して言えば歳ばかり食っても ちっとも人間は円くならん。 ヒイラギはよく庭の表鬼門(北東)に植えられ、鬼門除けとして鰯の頭を節分に刺したりもする。(ちなみに裏鬼門(南西)にはナンテンの木を植える風習がある) クリスマスの時期になるとセイヨウヒイラギをよく目にするが鋸歯が大ざっぱな感じでヒイラギとは付くもののこちらはモチノキ科に分類される別物。ヒイラギはモクセイ科でついでに言うとヒイラギナンテンはメギ科。 ヒイラギを検索すると魚のヒイラギも出てくる。ピラニアみたいな格好の平べったい魚だが字は「鮗、柊」とある。魚なんだから魚へんに冬じゃないのかなぁ? ・・・だし、魚へんに冬ってコノシロとかコハダとかって読むんじゃなかったっけ?? なんかよくわからんが脱線したまま戻れなくなったので終わり。(By K)