庭屋blog
|
地元で年末にお手入れに伺ったお宅でのプチリフォームです。 経年により埋もれてしまった既存玉石を外し御影の縁石でスッキリと容造っていきます。 新しく用いるのは縁石と手水鉢、コンフューサー2株のみで他は全て既存利用です。 枯れてしまった切り株の抜根と土壌改良も併せて行いました。 作業は順調に進みPM3:00には終了、お茶をご馳走になりながら蹲談義となりました。 この手水鉢の彫り『吾唯足知』は石庭で有名な竜安寺にある蹲が本歌で水戸光圀公が寄進した物と言われています。 四角い水受け部を「口」という漢字に見立て時計回りに『吾唯足知』の文字を造形し、別名『知足の蹲』とも呼ばれています。 その意味は即ち禅の精神。『知足の者は貧しといえども富めり、不知足の者は富めりといえども貧し』というお釈迦様の遺言からとったものと解釈があり、孔子もまた『足ることを知る者は心安らかなり』の教えを説いています。 あらためて、『日々是好日』の語と共に現代(競争)社会に生きる我々が今一度心に刻むべき言葉なのかもしれません…。 Let it Be
|