この庭は、2003年に花園フラワーショウに2回目に出展した時の作品です。 前回と同じくこの庭も、身障者の方も楽しめる庭をコンセプトに作った庭です。 このレンガのベンチは、座るところの板を外すとバーベキュウコンロになります。 この時は日本庭園の庭師の方、イギリスでガーデンデザインを勉強されてきた方と 私の3人で共同でイメージを出し合い作った作品です。 周囲は、洋風とも和風にこだわらず自然風の木々の木立で囲み、エントランスから入った フリースペースは車イスでも動けまわれる様にレンガを敷いてフラットにしてあります。 テーブルはキャスターを付けて、移動式にして下の部分は収納が出来るスペースを確保 してあります。 車イスでお花のメンテナンス、バーベキュウの時には食材等を置いて自由に移動出来ます。 奥の壁面は、外からの視線をさりげなく遮るためのレンガ塀でテーブルを持って来れば 机の様な感じで使うこともできます。 そして、石組とレンガの融合。 洋のイメージが強いレンガですが、土からできた物、石も自然素材なので、 自然な感じで融合することが出来たと思っています。 手創りの木製プランターに寄せ植え。 これにもキャスターが付いていて場所を移動できる様になっています。 この時、一緒に庭を創ってくれた日本庭園の庭師の方は5年前に残念ながら他界して しまいました。 もっと沢山の事を学びたかったのですが、残念です。 こうやって見ると、8年という時の長さを感じます。