Ruiのガーデンライフ
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今までの寒い日が突然のように終わり、宿根草がグングン成長する季節になりました。 この時期、細切れの自分の時間のほとんどを庭の活動に使う日々を送るようになりました。 これからの庭シーズンはどうしても家事がおろそかになりがちで・・・せめて夕飯だけでも何とかしなければ!と、夕方になると焦る焦る 明るい時間に外で活動するので夜ずっと家事をする暮らしになり・・・・そうだよぉ、ブログの更新・・・・ああぁぁぁぁ〜〜(笑)
昨年の秋に 園芸誌BISESのガーデンチャリティの庭に種まきの作業に行ったお話をしました。 希望の種をまこうという活動は、庭を愛するBISESの全国の読者の方々の被災地への思いとご厚意で作られています。 「種を蒔く」とは言ってもただ蒔くだけでは花は咲きませんよね。 私たちオープンガーデンみやぎのメンバーが種まき作業をする前にも 下地を作る為に沢山の方々の労力と手が加わっていました。 当日はさらに種蒔きができるように根を取り除き、石を掘っては小道に使い、下地を整えつつ種蒔きを行いました。 庭の中ではチューリップや宿根草の植え付けも同時に行われ、いろいろな方々の協力で作業が行われました。
その時の種まき作業の様子はこちらです。 http://blog.niwablo.jp/rui/kiji/106988.html
その後も会員さんたちが何回か庭のお手入れに参加していたのですが、5月13日はその庭でガーデンチャリティのミニコンサートが行われ、私も石巻にお手伝いに行ってきました。
しばらくぶりに見る石巻の渡波の景色は、海に近い環境の為か あの頃とあまり変わっていませんでした。がれきもうず高く積まれ、車も積み上げられたままです。 ただ、がれきの処理場は新設されていて、これから何年かかるのかはわからないけれど、復興の作業は確かに進められていると感じました。ガソリンスタンドやコンビニも営業を再開していました。 シンボル的な存在になった大きな缶詰を横目に見ながら道路を走り…目的の庭に到着。
秋に種まきをした直後はこんな様子の空間でしたが・・・
石巻の種たちはこんなにスクスクと育っていました。
道路沿いのこのメドーガーデンを見て道行く人がほんの一瞬でも心安らげる瞬間があるといいなぁ。
チューリップやワスレナグサの苗を植えつけた場所では・・・・・・
まるでこの日のミニコンサートに合わせたかのように咲き揃い、美しい景色が広がっていました。 沢山の方々の手によって庭はかくも美しくなるものなのか・・と思うと共に、それぞれの支援の気持ちを感じる空間となりました。
BISESガーデンチャリティの発起人の八木編集長が熱い思いを話され、会は始まりました。
発起人の皆さん
その後、バイオリニストによる演奏が行われましたが、風が流れるとバイオリンの音色と共にチューリップがスゥイングし、音とコラボしているかのような姿を見ることができました。
フルートの音色も心安らげるものでした。
会場ではオープンガーデンみやぎの面々もお手伝いしてますよ〜^^ 会員さん3人とオープンガーデンオブ北海道の内倉さん(右)
いつもは仙台市内のお店で腕を振るっている若きシェフもボランティアに来てくれました。 このオムライスは絶品! このすぐ近くにある被災した高校の出身とのことで、特別な思いのあるこの地で何かできれば!と参加してくださったそうです。 千葉から高速バスに乗ってボランティアに来てくれた方もいたそうです。その奉仕の気持ちがありがたく、若いパワーに感謝です。
トンカツ屋さんもご厚意でカツサンドを差し入れてくださいました。
近くのがれき撤去のボランティアに来たという方々も作業の合間に演奏に耳を傾けていました。
がれきの中の花はたくましく育っていました。 でもそれは支える人や応援してくれた人があってのことかもしれません。今回の広い庭も一人二人では決して作ることはできなかったと思います。 この石巻の庭も今後は地域の方々の安らげる場所になるといいですね。
被災地でのこの一年は今までの暮らしを取り戻そうと必死だったことと思います。 もし、これから花に目を向ける気持ちになれた時に、花や花の種が少しでも心の安らぎや癒しになれるといいけれど・・・。 そんな時が早く来ますように・・・。
そしてこれから皆が願うことはきっと同じです。 被災地が新たな形で活気のある場所になっていってほしい!ということ。 一日も早く地に足の着く暮らしを取り戻せますように・・・。 そう思いながら 海の見える道を帰りました。
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