最近お気に入りのテレビ番組に、NHKの「ブラタモリ」というのがあります。 タモリさんが、その言葉どおりブラブラと東京都内を歩くのですが、タモリさんといえば、無類の坂好きとして有名です。 そこで、古地図を手に都内を歩き、勾配や、小さく残された史跡をもとに、江戸、明治、古代の風景に想いを馳せるって、そんな番組なんですが、車では気付かない程度の交差点のちょっとした勾配が、実は山と海の境目だったりして、想像力を掻き立てる、東京の人間でなくても楽しめる内容です。 そう。意外と気づかないけど、私たちが住んでいる土地って、結構高低差があるんです。 私がこの外構の仕事をはじめて、図面を書くようになって、最初にぶつかったのが、「高低差の概念」でした。 普段、いかに平面的な目でしか景色を見ていなかったんだなあって感じます。 つまり、平坦に見えていた土地でも、そこには微妙な高低差があるってこと。 その高低差の中、家はまっすぐに(当たり前)建てる訳ですから、 我々外構屋の最初のお仕事、そしてとっても大事な役目は、 「そこに平らな土地を作る!」ことだったりするんです。 基礎工事 造成工事 と言われるそれは 目立たないけど、家を建てる上で、なくてなならない重要な仕事なんですね! 私の住んでいる豊田市は、特に高低差が大きいといわれます。 愛知県の端っこ。昔は、なーーーーーーんにもない山だったわけですから、無理もないですね。 道路から上がっている部分を擁壁で囲ったり、階段でアプローチを作ったり、 外構屋としてはありがたい話ですが、高低差がある分、工事の内容は増えてきます。 車のなかった頃は、きっともっと坂の影響力が強かったんでしょうね。坂を歩くのは辛いですから…。 坂を避けて、平らなところに人は固まり街を作った。 なのに、人が増えて、車ができて、道路がどんどん郊外に広がって。 坂の途中に、山の上に、家が建つように…。 タモリさんに従って、周囲の土地の歴史、人の流れを考えて見ると、、、、、 ちょっと面白いですね