アトリエ・天工人|山下保博|土の家とドリームハウス
建築家山下保博さんによる自然との共存を実現した「土の家」の評判
ニックネーム: smartniwashi
投稿日時: 2013/08/01 09:00

現代建築の課題


最近のマンションは鉄筋コンクリートでつくられたものが多く、面白みに欠けると感じる方も多いのではないでしょうか。遮音性や防音性には優れていますが、人工的につくられた味気なさを感じます。

山下保博が考えるドリームハウス


そのような欲求に応え、自然に触れ合えるような家があればという夢を叶えてくれたのが、正にドリームハウスと言うべき土の家です。土の家は、アトリエ・天工人の建築家である山下保博さんがチャレンジして有名となった建物です。

土の家とは


土の家は、施主が建築家に依頼して、理想の家を建ててもらうというTV番組の企画から構想が始まりました。その施主が以前から山下保博さんのファンで、度肝を抜かれるような外観で、芸術作品のような家に住みたいと山下保博さんにお願いしてつくってもらったのが土の家で、番組で取り上げられたこともあって評判は上々のようです。

土の家は、酸化マグネシウムを混ぜた土のブロックを日干しにしたレンガを2400個手づくりすることから始まりました。そのレンガを積んでいき、約2カ月半ほどかけて27段のレンガを積み上げました。

そして、大工の方々によって4メートルもの鉄骨の棟木に36本の垂木がかけられ、キッチンや床には昔ながらの人研ぎという技術を使って仕上げられました。当初、施主から個性的な上で、機能的なキッチンで収納場所も多くあるつくりという要望があり、その要望を上手く取り入れることになったわけです。

バスルームは80本もの細長い板と大きな丸い板で作られた空間があり、その上にはロフトを造って寝室となっています。ロフトの周りにはアクリルの棒を並べて柵をつくって、ロフトからは家全体が見渡せるようになっています。

施主の要望を取り入れながら、外観と内装、更には機能性まで自然素材の土をプロジェクトテーマにしてつくり上げたのが、この土の家というわけです。この土の家は、生きた自然の素材を使うことにって、何よりもぬくもりがあります。

現代の家づくりの参考



家づくりに新技術などは確かに重要なことですが、自然に即しながら、未来志向で家づくりを考えることも大切なことだということは、土の家から感じます。現代の家づくりにおいて参考になる部分が数多くあると言えるでしょう。


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