10月6日に行ってきました。 有楽町の日生劇場でした。 日比谷公園の隣り、帝国ホテルの向かいにあります。 日生劇場での舞踊公演は16年ぶりだそうです。 演目は『傾城 吉原絵巻』『藤娘』『楊貴妃』でした。 当たり前ですが、一演目ごとに舞台装置を取り替えるので、そのたびに休憩が入り、「公演」といっても舞踊の公演で、一演目がそれぞれ30分程度なので、あんまり「観た!」という気がしませんでした。 休憩時間が長かったです。 舞台だけではなく、玉三郎さんもあの衣装や化粧を変えられる訳ですから時間がかかるのは無理がないんですけど。 『傾城』 これは初めて見ました。 花魁道中から始まり、座敷に入って手踊りをするというもの。 衣装や髪型の絢爛豪華さが見物という感じでしょうか。 あれだけのかさばる衣装を着ているのであまり大きな動作は出来ず、手踊りとなるのですが、ちょっと「踊り」としては手ばっかり使っててあまり見応えないかも。 もちろんとても綺麗なことは間違いないです。当代一の女形です。 次が「藤娘」 NHKで以前玉三郎さんが「決定版」というもの(葛西アナが司会の回)を録画して、何度も見ていたので生で見るのがとても楽しみでした。 舞台が真っ暗なところから、いきなり照明が明るくついて、正面に松に絡まる藤が咲き乱れていて、そこに藤の精が立っている、という素敵な幕開けです。 後半の「松を植よなら有馬の里へ植えさんせ〜♪」という所からいつもの振りとは違っていました。 かなりシンプルで歌詞とあまり関係のない振りでした。 ここは本当はとってもイヤらしい振りなんでよく覚えているんですけど、下品だからでしょうか?変えたのは。詳しいことをお知りにないたい方は、林真理子さんの「強運な女になる」をお読みください(笑) 素敵でしたが、60代の女形が10代の「娘」に見えたかというと「?」でした。「可憐」というよりしたたかそうに見えました…玉三郎ファンのみなさんごめんなさいm(_ _)m あっ、でも休憩時間におばあさん方が「派手さがない」とか「メリハリに欠ける」とか不満げに言ってたんで、あながち私の感想も的外れでないと思いますよ(^_^;) つづきます