今日は養老天命反転地についての特集です☆ (随分時間があいてしまって申し訳ございません…。今日まで、何回かに分けて書き溜めました。長いですので、興味があればお願いします!) 前の日記はこちら・・・7月9日でしたw 養老天命反転地は、岐阜から東海道線で大垣まで行き、近鉄養老線に乗り換えて養老で降ります。 そこから15分ぐらい坂道をダラダラ登っていくとある、心のテーマパークです!笑 この間、SATY近くの西澤書店で旅行ガイドブックの岐阜県バージョンを見ていたら、養老天命反転地はなんとトップから2番目ぐらいに特集されちゃう場所みたいで、大変ビックリ致しました。 岐阜県あたりでは、割と有名な場所なのかな? 養老天命反転地は、現代彫刻家の荒川修作と、詩人のマドリン・ギンズが共につくった非日常空間を体験する公園です。 昨年、社員旅行で行きました札幌市のモエレ沼と同じく、アーティストによる作品であり、彫刻であり、庭園なのです。 (モエレ沼公園は、世界的に有名な彫刻家・イサムノグチの遺品です。) 前にもお話しましたが、本当に非日常すぎて、オープン当時はけが人続出、骨折者も出て、一時存続を危ぶまれたそうです。 現在では、ヘルメットや長靴の無料貸し出しを行っておりますが、ヒールのある靴や靴底がしっかりしていなサンダルなどで行かれるのはやめたほうが良いと思います。 私も帽子を飛ばされて、急斜面をおそるおそるくだらなくてはいけない羽目になりましたのでw (しかもツルツルのコンクリートでほんとに滑り落ちるかと思いました) 養老天命反転地には使用方法というものがあります。 (詳しくは、公式HPまで) 「楕円形のフィールド」とよばれるものと、 「極限で似るものの家」 (手前は昆虫山脈) の2部構成です。 おそらく最初に訪れるであろう、極限で似るものの家は、一言で言うと、お風呂やトイレ、台所などがびっしりと敷かれてあって、それがいくつものドアで繋がって迷路のようになっています。 そして、これがまた天井にも。 分かりますか、天井にあるバスタブ。 手前のはドアです。開くドアと開かないドアがあります。 友人3人と中に入って、一瞬一人になったときどれだけ怖かったか・・・笑 ほんとうにこのまま異世界に入ってしまったような感覚に陥りました。 ・・・ですが、ここは養老天命反転地。 すでに現実ではなかったので、この後は友人達のそばをひと時も離れず行動しました笑。 楕円形のフィールドは、写真のように周りをぐるっと囲まれていて、中が沈床式庭園のようにぐっと下がっております。 結構、これがまた急斜面で・・・。 もちろん道なんて、あってあいようなものです。 最高斜度は25度。 平らなところなんて一つもありません笑 進士先生の著書「日本の庭園」には次のように書かれておりました。 「まさに人間の平衡感覚をいかに破壊するか、という「歪んだ公園」であり、「油断のならない公園」になっている」 楕円形のフィールドのおよそ半分は、通路があります。 周りの壁の高さは私(155cm)の胸ぐらいの高さでしょうか? 山の尾根を歩くように、ぐるっと歩けます。 あとの半分は柵も何もない急斜面です。 緑色の半円形のものは、人工芝が張ってあるようです。 当時、7月末の暑い時期で、園内には私たち3人のほかには、若いカップルしかいませんでした。 ・・・と、そしてもう一人。 この楕円形のフィールドを見渡せる丘の上に、警備員らしい人影。 やはり、危ないからなんですかね?笑 この楕円形のフィールドは、 白昼の混乱地帯 地霊 もののあわれ変容器 宿命の家 陥入膜の径 想像のへそ 運動路 切り閉じの間 で構成されています。 もはやネーミングが、凡人の私には分かりません。 中身もすごいのですが、1番怖かったのは、「白昼の混乱地帯」と「運動路」ですかね? ソファが無造作に置かれてあるこの場所は、ほんとうに異世界のようでした。 ・・・と、ここで上を見上げたら、前述の警備員らしい人が私たちを見張っていて、それもすごく怖かったです笑 他の写真もご紹介。 前述極限で似るものの家の目の前にある、昆虫山脈。 石が積み上げられていて、10mぐらいの高さのある頂上にはポンプがあります。 水も出たような気がしますw 昆虫山脈という呼称は、水を求めて山をよじ登る姿を昆虫になぞらえたものだそうです・・・。 ・・・えぇ、もちろん登りましたとも!! これは、精緻の棟の一部、屋根の上です。 ここで帽子が飛ばされましたw これは不死門です。 竹林ではありません・・・。 これは宿命の家。 迷路のようですが、白い壁の高さは30cmほどです。 これは、何でしょうか笑 これから急斜面を下るところで撮った写真です。 階段なんてありませんよw 高鳴る胸と期待をもとに(4年間行きたかった場所でしたから)、午後を目一杯養老天命反転地に費やそうと考えていた私たちでしたが、あまりの暑さと、この世界の尋常ではない異様さに(ひと気がまったくなかったのもありますが)、滞在時間2・3時間ほどで切り上げてしまいました。 でも、ある意味期待はずれではなかったかな? もし機会があればぜひ、子供は喜び、大人はいろんな意味で考えさせられる公園には間違いないですよ☆ 夏休みにいかがですか? それでは、失礼致します。