さきほどのブログの流れで、枯山水について少し書きたいと思います。 枯山水とは、「わが国特有の庭園様式の一つで、平庭に石組みを主体とし水を白砂に代えて山水を表すもの」のことです。その様式は古く、日本最古の作庭秘伝書「作庭記」では、「枯山水(こせんずい)と称し、池もなく遣水もない所に石を立てること」とされています。 平安時代では、東北岩手にあります毛越寺庭園。 鎌倉時代では、京都の苔寺と称される西芳寺庭園(夢窓疎石の作庭といわれている) ・・・などを土台にして、土塀で囲まれた比較的狭い禅宗寺院の庭に新しい枯山水が登場しました。 日本各地の有名なところでは、龍安寺(りょうあんじ)方丈庭園、大徳寺本坊方丈庭園、東福寺本坊方丈庭園、正伝寺などがあります。 タカショーの昨年のカタログに載ってました桝野氏も、カナダ大使館などでつくられています。 方丈とは、禅宗寺院の住持の住居のことです。初めは、住持の居間が1丈四方であったのでこのように呼ばれていて、「方丈記」(1212年)で知られる鴨長明の山荘も方丈でありました。 通常、6部屋に分かれた長方形の平面で、正面に吹放ちの広縁をつけ、広縁に面した三室の中央の奥に仏間が置かれています。 座敷から絶えず注視されるので、鑑賞本位の絵画的構成の主庭が設けられることが多く、特に京都の禅宗寺院では枯山水など単純化した一方で、緻密な構成の庭が多いのも特徴です。 これに対し、関東では大名庭園(池泉回遊式庭園:小石川後楽園、恩賜浜離宮庭園など)が多く、枯山水庭園は現代になってつくられたものが多いですよね☆ 最後に、私が行ったことのある庭園の一部をご紹介しますね☆ 東福寺方丈庭園 大徳寺・龍源院 このとき、大徳寺本坊方丈庭園にも行きたかったのですが、ちょうど改修をされていて、庭に足場が組まれているということでしたので、入るのをやめてしまいました。 ・・・今思うと、行っておけばよかった!! 砂紋がとても綺麗ですねぇ。 枯山水があると、私はずっと縁側に座って見ていたくなります。 私個人的な趣味ですが、どちらかというと龍安寺よりも慢殊院のように緑が多いほうが好きですw 慢殊院 こうして見ていると、JR東海のコマーシャルの音楽が頭に勝手に流れてきますww ・・・と、かなりずれましたが、枯山水について知っていただけましたでしょうか? 出展 造園用語辞典(1985年)/彰国社