世界遺産へ徒歩三分。
時の流れと愉しむ場所。
これはゲストハウス奈良バックパッカーズのホームページに登場するコピーですが、うむ、まったく異存はございません。
奈良旅行の報告の一番最後に6日の間われわれがお世話になったこの宿のご紹介を…
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新薬師寺のくだりでもお話しした通り、わたしはどうにかお寺の宿坊に泊まる経験を娘にさせたかったのですが、新薬師寺は6年前に中止しており、かつては元興寺にも有ったと思うのですが他にも奈良市内で宿坊を続けているお寺は無くなったようでした。
そんな失意の中で改めて宿を探すうちに見つけたのがこの宿でした。
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手軽なゲストハウス、大正時代の古民家、無線LAN完備、エアコン付、そして立地…
信じられないほどの掘り出し物でした。
これまで3日を越える旅行ではたいてい複数の宿に泊まることにしていたわたしが、5日の連泊を決めたのも仕方のないことだと思います。
宿を紹介すると言っても朝は早くから出掛けて、夜は夜で銭湯と夕飯から戻ったらダウンするという毎日で、じつは余り長く浸る時間は無かったのですが…
まず泊まった部屋は先にも紹介したとおり2階の8畳間でした。
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この廊下のテーブル・イスが心地よく、古いガラス窓越しにすこしゆがんで見える中庭が素敵でした。
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個室はこの他に10畳のLarge Private Roomと、もと茶室とその控えの間のふたつがSmall Private Roomとして提供されていて、最終日のチェックアウトの時にようやく拝見することが出来ました。
…これがなかなかいい!
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聞けば家主さんはもともとお茶の先生をなさっていたとのこと。
障子や建具に改装の痕が無くてとてもきれいだったのですが、しばらく空いたままだったのをゲストハウスに借りた際に、そのあたりはほとんど手を加えずに済んだとのことでした。よほど大切に手入れされていたのでしょう。家主さんの家に対する愛情が感じられました。
そして、こちらが共有スペース。
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掘り炬燵を中心にいつも数人の外国の方が本を読んだりパソコンを使ったり会話を楽しんだりしていました。
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こちらも自由に使えるキッチン。わたしも奥の冷蔵庫で氷を作り、麦茶やビールを冷やしておりました。朝は5時くらいにコーヒーをドリップしたり…
そして、その隣の談話コーナーでも夜にはいつも話し声が弾んでいました。英語とか中国語とか…
そう言えばテレビはついぞ観ませんでしたね。
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洗面所とトイレ、あと写ってないけれどこの右手がシャワールーム。すべて共同ですが、あまり混雑したところを見たことはなかったです。
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そして、玄関と
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階段です。
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登っていった左手がわたしたちの部屋。奥が女性用のドミかな?
だとすれば右手は男女共同のドミですね。
共有スペースはドミを使っているみなさんのもの、という意識があってあまり夜はうろうろしませんでしたが、娘が少し英語に自信を持てるようになって、夜すぐにダウンするようなハードな旅行が出来なくなったら、こうした場所でいろいろな方と交流するのも楽しいと思いました。
そうそう。
今のところこの宿の利用者の6割ほどは外国の方だとか。
わたしも近所を歩いていて、道に迷っている様子の外国の方に出会うとまずこのゲストハウスを探しているのか聞いてみましたがそのすべてがビンゴでした。
外国の旅行者、特にバックパッカーにとってこれほど魅力的な宿は無いと思います。
わたしもインドで旅慣れてきた頃に、同じ旅行者から良い宿の情報を仕入れたり紹介したりしましたが、きっと彼らの間でこれからどんどん、このゲストハウスの情報が飛び交うことになるでしょうね。
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今回の旅行がとても楽しいものになった要因が三つ。
ひとつはとにかく仕事をすべて消化してから出掛けてこれたこと。
ふたつめは、暑くはあっても雨がすべて夜の間に降ってくれて、やたら晴天に恵まれたこと。
そしてみっつめはこんな素敵な宿と出会えたこと。
とても楽しかったです。
ありがとう
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