現在進行中の現場もまだまだ皆さんに見て頂くところまで来ておりませんし、ここ秩父もすっかり紅葉が色づいたものの、見るべき花も少なくなってまいりました。
ここらでひとつ、わたしがこのプログを立ち上げようと思い立ったきっかけでもある、昨年初夏のイングリッシュ・ガーデンめぐりの旅について、いよいよ紹介していきたいと思います。
昨年の初夏…。
すっかり時機を逸してしまいました。なにぶんにもプログの立ち上げがそれから1年以上も遅れてしまいましたので、どうかその点はご容赦いただき、季節外れの英国庭園をお楽しみ頂ければと思います。
それは「徳田千夏と行く英国ガーデンめぐりの旅」という日放ツーリストさん主催の15名限定のツアーでした。
わたしがときどき徳田先生の仕事をさせて頂くようになった2004年にも、実は徳田先生と一緒にイギリスに行く機会は有ったのですが、仕事でどうしても日程がとれず、ぜひとも出掛けて本物の英国庭園を見たい、学びたいと言う願いは、2006年の独立開業の時にも一度めばえたものでした。
当時勤めていた会社を退職して自分の仕事を始めるその僅かな時期を使うしか、なかなかイギリスに行く時間は取れないと考えたわたしは、独立開業の相談に乗ってくださっていた徳田先生にその話をもちかけたのですが、意外にも先生は賛成してくださいませんでした。
今はまず開業に専念して地力を付け、ある程度の仕事をしてから行けば、きっと得るものは何倍にも増えるはずです…
わたしは先生の言葉に従いましたが、案の定、開業早々次々と仕事を頂いて実際にイギリスに行く時間など取れるものではありませんでした。
それから丸2年、がむしゃらに働き、どうにか「ガーデン工房 結 -YUI-」も皆様に認めて頂けるようになった昨年の早春、徳田先生から連絡を頂き、このようなツアーを計画しているのだけれど、今こそイギリスに行きませんかと、お誘い頂いた次第です。
もちろん、飛びついたのは言うまでもありませんでした。
ツアーとは言え、参加メンバーはこれまで徳田先生からいろいろ学んできた気心の知れた仲間同士、その多くはお手伝いに行った現場で幾度かお目に掛かっていました。
そうした気の置けない仲間達と、なによりも元気で博識でタフな徳田先生との旅が楽しくないはずがありません。
時期も6月19日から27日とまさにベストシーズン!
ロンドンはケンジントンのホテルを拠点に、それこそ朝から深夜まで(当時のロンドンは22時くらいまで明るかったものですから)ガーデンやパーク巡りに専念しました。
思えば観光らしきものは、たまたま前を通り過ぎたバッキンガム宮殿とビッグベンをカメラに収めたのと、娘に依頼されて訪ねたシャーロック・ホームズ博物館くらいでしょうか。
それくらい庭園の見学に費やし尽くした正味6日間の旅でした。
その頃のロンドンはまさにバラの最盛期!
気温もそこそこ有って紫外線は強いものの、空気がとても乾いていて快適でした。
おまけに到着したヒースローで確認した現地の週間予報はほとんど雨だったのを、「晴れおんな」の面目躍如でしょうか。徳田先生のパワーで見事覆し、市内の公園を巡った二日目の朝に少し降ったのを除いて、全行程快晴続きでした。
巡ったのは、ロンドンを中心にシシングハースト・キャッスル・ガーデン、リージェンツ・パーク、キュー・ガーデン、ヒドコート・マナー、キフツゲート・ガーデン、ウィスリー・ガーデンの他、ロンドン市内のいろいろな庭園や公園。自由行動でわたしは他にハムステッドに出掛け、個人の庭園やハムステッド・ヒースを訪ねたりしました。
それをこれから順次ご紹介しながら、そこでわたしが発見したこと、学んだものなど書き連ねていければと思っています。