二日目は朝から雨模様でした。
季節がら、それも仕方ないとガーデン見学に必需品のレインコートをバッグに入れ、それでも昨日の余韻も手伝ってウキウキ気分で出発しました。
ケンジントンのホテルから最寄りとなるアールズ・コート駅で乗車。ロンドン地下鉄を乗り継いで、降り立ったのはホームの壁面にシャーロック・ホームズのシルエットがデザインされていて楽しいベイカー・ストリート駅でした。
この日午前中の見学地はここからほど近いリージェンツ・パークとなります。
ロンドン市内には本当に美しい公園が多く、到着した夜のホテルチェックインもそこそこそに、徳田千夏先生の先導でぐるりと一周したハイド・パーク&ケンジントン・ガーデンを始めとして、この2日目の午後にひとりで歩いたグリーン・パークやセント・ジェームズ・パーク、朝の散歩で歩いたホランド・パークなど、日本的な発想でいえば本当にタダで見てしまって良いの、と思えるような素晴らしい公園が目白押しでした。
その中でも特に美しかったのがこのリージェンツ・パークです。
ベイカー・ストリート側からのアプローチ上にある徳田先生お勧めの花壇は、ちょうど植え替えを終えたばかりのようでした。
そして、それぞれに特徴を出しながら個性的で見応えのある植え込みの数々。
その中心にあるクイーン・メアリーズ・ガーデンは、壮絶ともいえる美しさのローズ・ガーデンもさることながら、南側エントランスにある池を中心としたロックガーデンも、とても魅力的で楽しいものでした。
そして、本当に息を飲んだローズ・ガーデン
じつは最初の自由行動の際にわたしはフラフラと一人、誘われるようにしてその場所を訪れてしまったのでした。
その手前を集合場所にして、メンバー全員で一緒にそこを訪れ、
「さあ、どうだぁ
」
とやるのが、あとで判明した徳田先生の考えていた演出であったのですが、巧みに配置されたフォーカル・ポイントとかすかに遠望できる鮮やかな色彩に、わたしごときが引っかからないはず有りません。
ですから、まだ雨の残っていたその時間、この素晴らしいガーデンをわたし一人独占させて頂いたことを、自慢げに書き添えさせていただきます。
全員で改めて訪れた際には雨も上がり、晴れ間さえ覗き、徐々に客も増えていったのですが、それでもこのベスト・シーズンにこれだけ人の写り込まない写真を撮ることができたのは、やはり朝からの雨のお陰だったと思います。
まさに色彩のうねる波、嵐のごとく、です。
コメントはもう無用ですね。
たまに写り込んでいる人間は、すべて同行メンバーです。
はい。
案の定、ここも一回では終わりそうにありませんので、リージェンツ・パークは次回に続きます。
次回はローズ・ガーデンの続きと、気の遠くなるほどつづくアベニュー・ガーデンの花壇&ボーダー他を予定しています。
というわけで昼食のサンドイッチとコーヒーを買った公園内のカフェテリアです。
レストランに入って料理が出来上がってくるのを待つ時間さえ惜しいcozyは、ここのサンドをほおばりながらガーデンの散策を続けたのでした。