花と樹と風と土 ガーデン工房 結 -YUI- のガーデン通信
最近のしごと〜東松山A様邸
ニックネーム: 向井康治
投稿日時: 2010/03/07 17:36

雨と雪に悩まされ続けた2月があっという間に過ぎて、早くも3月。

今日も冷たい雨ですが、ひと雨ごとに…と季節は少しずつ進んでいる様子です。

ひと雨ごとに

ただ、この関東も山の中のわが家ともなればまだまだ庭先のスイセンのつぼみも固く、ようやく開き掛けたと思えばまた今朝の雨に震えている様子です。


決算処理と青色申告、消費税申告…タダでさえモチベーションの上がらない不毛な作業があったり、私生活でも気持ちの定まらない状況が続いたり、また、デザイン・設計の仕事がたて込んだりと、このところ落ち着く間もない毎日で、ブログの更新さえままならない有様でしたが、週末の雨は容赦なくわたしを家に閉じ込めてくれたのでした。


さて、現在東松山の個人邸のお庭のリフォームを手がけさせて頂いております。

A様邸着工前01

優に20メートル級のシラカバを中心に据えた、周辺の景色にもとけ込んだ雑木林風のお庭です。

最近、薪ストーブを導入されたことからその庭の一部に薪小屋が加わったことで、意を決してのリフォームとなりました。

A様邸着工前02

昨年はシラカバの巨木の幹にキノコが生えたとのことでご心配の様子でしたので、鬱蒼として湿気を溜めがちなその足元の空間を拡げ、風を通してドライにし、かつ、低い地形に土留めを加えて盛り土をして排水の便宜を整え、さらに、空間に広がりとメリハリを与えられるような演出を施せればよいと考えました。

現在は半ばまで工程が進み、土留めのブロックを終え、

A様邸施工中03

ウッドデッキと薪小屋とを結ぶ動線に敷き詰めてあった乱形を取り除いて、

A様邸着工前03

しっかりとコンクリートで固め、

A様邸施工中01

グレーの石英岩の乱形材、スパークリング・クォーツを使ったサークルまでが仕上がりました。

A様邸施工中02

この後はやや和風のこのサークルに、洋の素材である敷きレンガを使ったもうひとつのサークルをぶつけ、空間を組み立てていく予定です。

最後に、掘り上げたり移植したりした植物たちに戻ってもらい、さらに新しい植物も加え、この庭が春のお客さまを迎えられるようになるには、まだ2週間は掛かるでしょうか?

すでにつぼみを大きく膨らませつつある球根類を見るにつけ、気ばかり焦る毎日が、さて、明日からまた戻ってきます。



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