花と樹と風と土 ガーデン工房 結 -YUI- のガーデン通信
風景 U
ニックネーム: 向井康治
投稿日時: 2010/05/21 05:33

初夏の風景…

ニセアカシア01

ニセアカシアが白い花穂を開いて、ほの甘い香りを放ち始めました。

ここ秩父でもいっせいにミツバチたちが巣から放たれます。

そういえば先日の熊谷の現場ではすでに栗の花の匂いが立ち始めていましたが、ミツバチは栗の花が咲き始めるまでの間、しっかりニセアカシアの花の蜜を集めてまわります。

栗の蜜をうっかり集めると蜂蜜の質が落ちるからねえ、と、知り合いの養蜂家。

ニセアカシア02

ニセアカシアは初夏の風景であり香りです。

ニセアカシア03

そして、もうひとつ。

燃え立つような形の桐の花。


桐の花


この花の青もまた初夏の色ですね。

なにやら威厳のある、力強くそそり立つこの樹の姿は、心をしゃんとしてくれます。

桐


いまから14年前。

この秩父に来て最初の初夏に、そんな風景をなぞって作った詩があります。



      「美味な朝」


     あかしあが
     空に賑やかだ
     
     点描のはるじおんが
     きのうまでの枯れ野を
     駆けるようにしてひろがって止まる                         
     かみつれが
     天を指して甘く匂いたつ
     
     遅いつつじが
     山すそに透明な光を投げる
     
     そして
     むらさき色の静かな炎!
     はるか見上げる頭上の
     きりの花は
     高らかに香る
     
     あかしあが
     身のまわりで賑やかだ
     
     色、色、色、薫り
     
     この朝
     このひと時
     
     地球はおいしい果実になる


カミツレ〜カモミール




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